ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

サハリンはIUU漁業防止強化に対応し日本への合法的水産物輸出拡大を目指す

2011-04-06 12:09:36 | 日記
2011年04月05日 サハリン発

[サハリンはIUU漁業防止強化に対応し日本への合法的水産物輸出拡大を目指す]

ロシアの密漁密輸防止への取り組みが活発化する一方で、サハリンに初の輸出拡大を視野にいれた漁業クラスター(関連産業集積)構想が計画されている。

ロシア水域内でのIUU漁業により漁獲された水産物の日本及び韓国への密輸は、非常に大きな規模になっており、この対応として昨年、ロシアは韓国とIUU漁業防止協定を締結し、ここ数ヶ月のうちには、同様の協定を日本との間でも結ぶ予定となっている。

この協定案の中では、日本の港でサービスを受けられるのは、ロシア連邦漁業庁のリストに登録されている船に限られると規定されている。

これは大変重要なことで、現在、自分達に都合のよい旗を揚げたFOC船は、日本の港を、獲った魚の合法化に利用しているからだ。

一方で産業界が注目しているのが合法的、水産物輸出の拡大である。

北海道の主要な市場や水産物商社は、従前から、隣の資源豊富なサハリンからの魚類、甲殻類、貝類等を、法律を遵守して輸入することに関心を示している。

サハリンに拠点を置く水産企業の代表者は、日本側は、ロシア産水産物を、我々が日本産を求める以上に求めており、日本へのサハリン産の合法的水産物の輸出が拡大できるよう、地元の漁業関連企業の産業集積を図らなければならないと指摘した。

サハリンの漁業クラスターは、沿岸漁業発展に大きな刺激となり、サハリンばかりでなく極東全域に大きな影響を与えることになるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする