2020年09月11日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[2020年漁期 9月に入り中国漁船が北朝鮮海域スルメイカ操業一部再開の情報]
今年2020年、新型コロナウイルス(以下CV19)の拡散防止で停止していたとされる中国漁船の北朝鮮海域操業が、同年9月上旬、一部再開された模様だと”Radio Free Asia”がリポートした。
船舶のリアルタイムの位置を示す”マリントラフィック“の情報をもとに、同年9月上旬、中国漁船が北朝鮮海域に集まっていたことが把握されたと、米国の北朝鮮専門メディア“NKニュース”が同年9月10日伝えた。
同年9月1日、中朝国境域では、中国漁船複数隻の船舶自動識別装置(AIS)信号が確認されたが、北朝鮮水域に入ったと観察されるタイミングでこの信号の検出が消えた。
中国漁船が追跡を避けるために、意図的に北朝鮮海域では、識別装置の電源を切ったまま航行、当該海域を出た時点で、電源を入れていると観察される旨を説明している。
なお、同年8月には、”Radio Free Asia”は、複数筋の情報から、CV19により北朝鮮が中国漁船への操業権の売却を停止し、接近を規制していると伝えていた。