2020年09月15日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国対ロシア政府間協定スルメイカ操業 いまだ着業できず]
今年2020年漁期、韓国の政府間協定に基づくロシア沿海地方(日本海)海域でのスルメイカ操業は、洋上待機が続き、いまだ着業することが出来ず、出漁漁業者の怒りは頂点に達している。
当該船団は、同年7月から順次出港、ロシア側の要請で、新型コロナウイルス感染防止(以下CV19)対策として14日間、洋上で待機した後、現在まで65隻が当該海域に入域した。
しかし、その後もCV19対策のため漁船検査、追加的提示書類の韓ロ当局間の合意を求められ、当該船団が、いまだに着業できていないことが分かった。
既に、無駄に50日間以上、洋上待機している漁船も出てきており、残りの操業期間も少なく、入漁料も重なり、漁業者の損失は日増しに大きくなっている。
現在、韓国海洋水産部は早期着業に向け、ロシア当局と交渉を加速させている。
今年2020年漁期、当該操業のため、韓国はロシアから4,700トンのスルメイカと混獲のフグ70トンの漁獲割当配分を受けており、操業許可枠70隻の内、65隻が操業許可証を取得している。
(報告担当者 原口聖二:2020年韓国入漁料スルメイカ単価$110/トン)