旅、思いで思い出し           何も知らずに旅にでた!

昔ズート昔、旅をした。何も知らない私が、若かった,若いだけだった!
半世紀前の事....

225話 スコットランド Ⅱ

2011-09-10 05:00:01 | 散策
 ロンドンからM1を北へ初めてスコットランドへ、英人の友人ベントが動乱のベルファストへ行くのと途中まで一緒で、夜に出発して寒くて雨が降っていたのでウオッカを飲ましてくれた事が懐かしいでした。それが学生時代の事でした。

 今度は2度目、マンチェスター空港からスットランド地方に行くと、道路はほぼま直ぐに近くて人も殆ど見掛けず時速50‐60キロでカーブもブレーキも踏まずに行けました。一般道ですが、本当に良い道路でした。今回も学生時代よりも金は持っているけれど、相変わらずホテルは予約無しで安いBB(べッドアンドブレックファースト)に泊まるつもりで気楽に行きました。今なら予約していても、チェックインの時間が来ればそわそわしているのに、その時は強気に予約無しとは信じられない事です。

 そこで思いでの地フォートウィリアムは湖を前に美しい所、その昔まるきり車が来ないのでその風景に心を奪われた因縁の地でした。そしてこの時も変わり無く出たとこ勝負、昔は地図なしで、良く旅したものだと思います。今回もそれに近くて、車が1時間に1台と言う寂れた所、その昔の事ですが、ヒッチハイクをしていて車がナカナカ捕まらずに途方に暮れた、目に付いたのはどんな所か知らない熊公園の看板が、何故か頭に残っています。

 スコットランドに近づくと、今ならTVでも映画でも見られる低いなだらかなな木も無い山が両側にあって、さえぎるものが何にも無い所に真っすぐの道が一本ありました。道は登り下りしてるだけになってきました。
 夕暮れ近く、見渡した所、我々の車だけでした。そこを車で140-50kmと飛ばしていったのです。今なら怖くてそんなスピードを出せるはず無いですが、今から25年前は馬鹿な若さで、元気があったと言うより怖さ知らずと言った所でしょう。良く事故を起こさ無かったものと思います。

 とりあえず寝る所を探そうと、BBの看板を探しました。何軒か探してここにしようと泊ったのですが、シャワーしか無く、9月頃だったと思いますが、夜に冷たい水のシャワーをかかりました。今思うと、外国の人のシャワーは朝にかかるのですが、日本人である私とすればやっぱり夜に汗を流さないとスッキリ眠れないのでした。兎に角、他の事は忘れて冷たさだけ覚えています。

 この旅行中に、私が昔ヒッチハイクに車がつかまら無くて苦労していた時の事を思い出して、誰でもいいからヒッチハイカーがいたら乗せてあげようと思いました。いざ乗せる段階になって、やっぱり綺麗で無難な人を乗せたいと思ってナカナカ車を停められなかったでした。ロッホネスに行く手前でなんと銀髪の派手目のおばあさんがヒッチハイクをしていたので、やっと乗せる事ができました。
  
 そのおばあさんはスコッテシュ訛りがひどくて分かりにくい言葉でしたが、ネス湖迄の道中、観光案内をしてくれたのでした。その時はスコッテシュはどうにか理解できましたが、今どうか分かりません。おばあさんのヒッチハイカーは珍しいので事情を聞くと、週末に孫に会う為にと、毎週ヒッチハイクをしてる勇ましいおばあさんでした。時々停まって風景を楽しみ、あそこの城が誰それと説明してくれて、なかなか楽しい旅を続けられました。しかし、日本で孫に会う為にヒッチする人がいるとは思えませんのでやっぱり凄い人に会いました。

 
コメント
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