旅、思いで思い出し           何も知らずに旅にでた!

昔ズート昔、旅をした。何も知らない私が、若かった,若いだけだった!
半世紀前の事....

420 日本の字

2015-06-20 04:56:30 | 思い出日記
 介護のバイトをして思わぬ所に日本語というより日本の字の良さを発見しました。日曜日には80名程の血圧と体温を目線を相手に合し、スクワット訓練と思い測定しています。食事を給仕する時に、日曜だけ数がフロアが違い30名程、その人達の顔も覚えていないのです。

 ゲストが食事を終えたら食器を片付け、どれだけ食べて飲んだかを主食・副食書そして飲物と分けて一人づつ書く必要があります。リストの中からその方の名を、30名数名の中に一人の名を早く探すのは大変です。その時に漢字、平仮名、片仮名が書いてあると非常に見つけやすいのです。少し大げさですが、新しい発見です。

映画字幕を書いている戸田奈津子さんが言っています、「乱暴な言い方をすれば、字幕で映画を見るのは日本だけだと。お客さんが字幕を好んだのですね。理由はいろいろありますが、日本人は勤勉だから外国のことを正しく知ろうとする。本物を好むのです。日本人はトム・クルーズの肉声を聞きたいけど、海外の人はトムの声に興味はないから吹き替えの方を取る。(字幕に追われて、本当は聞いていないかも?)あのひどい戦争を体験し、娯楽が何もない中で日本国民全員が映画ファンだったのよ。今じゃ考えられないでしょう。(本当にそう思う)
 何よりも日本は識字率が高かった。ここはあえて過去形で言いますね。それに日本語は字幕的な言語なんです。漢字は一字みれば意味をパッとつかめるでしょ。視覚的には漢字が文章を引き締め、ひらがなは柔らかい。あのバランスが大画面で見たときにとても美しい。残念ながらその素晴らしい文化が崩れつつあります。
 映画字幕の翻訳と通常の翻訳は別ものなんです。字幕が字数に縛られていることを知らない人から「誤訳」などと批判を受けることもありますが、気にしません。もちろん間違った訳や下手な意訳はいけない。理想的な字幕は、観客に字を読んだという意識が何も残らない字幕なんです。画面の人が日本語をしゃべっていたと錯覚を起こすくらい「透明な字幕」が一番いいんです。」

 映画を英語で聞こうとするのですが、戸田奈津子さんの字幕であると安心していられるのです。そして母が映画好きということもあり、小学校のころから映画館でよく映画をみるようになった事を今、感謝しています。
 
 映画「真夜中のゆりかご」はスウェーデン語でした。主人公の刑事が自分の子供が死に、ドラッグに溺れた夫婦の子と彼の子の死体と取り換える話でした。最期にホットする場面がなかったら本当にしんどい映画でした。滅多にない言葉でも翻訳家はいるのです。

 忘れもしない1988年人気絶頂期のエディ・マーフィーの「星の王子ニューヨークへ行く」は、字幕が本編を面白く無くした映画です。字幕に支えられる映画もあるのだと気づきました。

  でも、映画って本当にいいですね。
コメント
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