忘れられないデンマークのフレデンスボー!夜遅く兄から国際電話で父の死を「直ぐに帰る」「続けなさい」薄暗い事務所で声を押し殺し初めての嗚咽!帰ったら一番この旅の話をしたかった父!その時の事を思うと今でも涙!。帰る迄待って納骨!今は中途半端で帰らなかって良かったと兄に感謝しています。先日ドイツで父親の死を知って帰って来た方が勤め先のマンションに!気持ち良く分かります。
半世紀前以上前、コペンから約35㌔にあるフレデンスボー「 ボーンイエメ ロナリュウ」で13人の子供の世話をして約5ヶ月間、思うと職員数の方が多18。未婚の母、母親が病気、両親失業中、家庭内暴力等々、家庭に恵まれない子供たちの為の施設。王家の避暑地で公園のような林の中に子供たちを連れて一緒に遊んだ事を思い出します。子供達に少しでも分って貰おうと必死でデンマーク語を勉強。夜は皆で飲んで踊ってと楽しかったですが、毎日が忙しく明け暮れ。言葉が通じないので体でカバー?例えば机の上からジャンプしてくる子供を受け、制限も無く何度も繰り返すしました!若かったですが疲れました。良い思い出になりました。
殆どのスタッフが住込み、私も併設した建物に寝起き!朝起きるとオムツの山がガラスの向こう側に見え!そこを通り、途中で8個のオープントイレ!便器に腰掛けた子供たちの一番手前の子が!奥の子は顔を乗り出して全員で可愛くグッモン(オハヨウ)キタ(私の名前)可愛く挨拶を!これが毎日の始まりでした。それが楽しみでした(^^♪
不思議なのが朝食の時に子供たちは争って一番初めに青カビの花が咲き始めの様な黒パンを食べるのでした。他にも白いパンがあるのに、そんなに美味しいものならと食べてみました。やっぱり青カビ?で食べられたものでは無く、舌の感覚が違うとしか言いようがありません。
デンマークの子供達が可愛いと思ったのは12月入ると、ロウソクに25印が付いていて、毎日1メモリずつ火を付けてメモリを消して、各テーブルでみんなが大騒ぎしていた事でした。リサと言う子が凄くなついて、その子の悩みも聞きましたが殆ど分って無いと泣かれて😓これではいけないと!なお一層一生懸命デンマーク語を勉強しました。
町の通りの突き当たりに雪が積もったガラス越しに本物のウサギを吊るした肉屋さん!時間が止まったような雰囲気のある町でした。童話の世界のような世界!こんな所いられたのは幸運で良い思い出になりました。ただ施設を去る時に別れるのが辛く「さよなら’も言わず」にみんなに黙って出て行った事を今でも悔いています。
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