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半世紀前の事....

375 一期一会 Ⅱ -8月15日

2014-08-09 04:04:36 | 思い出日記
 It is called‘once-in-a-lifetime chance’一期一会がⅡとは、意味が分かっていないと思わないで下さい。チャンスは一度だけ、毎日とか今さっき会っていた人と、もう二度と会わなくなってしまう。一回きり、年とともに、そんな人が沢山いるのを意識し始めて、その意味合いが切実になってきました。

 遠くにいて死に目に会えず、やっと一年して、お骨納めの日に骨になった父親に会いました。父親の死を遠く離れたところで聞いたのが一番悲しかったです。母が、半年後に亡くなるとは思っていませんから、帰ってから直ぐに母に‘お父さんに一番会いたかった’と言った事を未だに非常に悔いています。

 母の死は、鮮烈に覚えています。本人は意識無く脳死状態で、家族が生命維持装置の電源を切って下さいと言い、暖かな手を握っていると、数秒で冷たくなってしまったのが最後でした。本当に一秒即座、人間生きている時と死が、その時程強烈に分かる事を知りました。2人とも最後の言葉を聞かずに亡くなってしまったのでした。

 そして姉さんの時は、入院中に見舞いに行って‘頑張るんやで’と言った時に、うなずいたのが最後の別れになりました。

 兄の入院中、もう二度と会うことは無いと分かっていました。悲しすぎて、泣いてはいけないと思い、何かを話さ無ければと思いました。その場は2人きりでしたから、結局、早めに義姉さんが来てくれて助かってのです。そして、それが最後の別れになりました。
 葬儀と納骨の時の兄の孫達のはしゃぎ方を見て、私の父親の納骨の時の写真に写る彼らの親(甥)達に見せました。その姿が、甥たちが丁度同じ年頃といい、全くあの時と同じだと思いました。あれだけお祖父さん(父)に可愛がって貰ったのにマルッキリ覚えていなっかたのでした。そんなもんだと思いました。

 4者4様で死に方には色々ありましたが、過ぎ行く時は残酷で、今は悲しかった事を忘れて良い思い出ばかり思うようになってきました。長らく病気患いしていた兄は、今でも生きているようです。特に、いやでしたが、小学校の参観日に大学生であった兄が学生服で来たり、布団に入ってインディアン襲撃の話をしてくれた事、庭の雀を空気銃で、料理上手な兄に美味しく焼き鳥を食べさせてくれて事、署名サインと野球のサインの仕方を教えてくれた事等を色々思い出します。
 
 色々な別れがありますが、まさに、これからは毎日、毎時‘一期一会’です。結局、私にとっては最後の言葉を交わしても、交わさなくても、同じ事でした。自分が死に臨んでその立場になって見なければ、最終的にその気持ちは分からないということになります。多分、同じ事だと思っています。

 考える事無く死んでしまう、そんな突然死、その方が自分にとっては幸せかも知れないです。8月15日は父親の誕生日、色々と思い出しました。
  

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