ティップが走る
9月某日
いつもの如く、某無料動画サイトを見ていると、「ティップラン」という釣り方について紹介する動画がありまして、ちょっと拝見してみます。
まぁ、簡単に言えばボート(船)から行うアオリイカ狙いのエギングとのこと。
エギング、苦手なのよ・・・
何が苦手かと言うと、キャストしてエギ(餌木)が着底するまでに時間・・・
イラつくほど長いし・・・
そんな苦手な釣法ですし、一応、道具は持っているものの14年ぐらい触ってもいません。
で、「ティップラン」
よくよく動画を見ると、専用の重いエギを用い、スコーーンと沈めるので、苦手としている待ち時間が短く、繊細な当たりを捉えるためゲーム性が高いとのことです。
これは、行かねば!!
ということで、安物ロッドを入手し、手近な萩市の遊漁船を予約して行ってみることとします。
10月11日(金) 17:40
今回お世話になるのは萩市の遊漁船「NOISE」さん。
萩市の卸売市場の近くから出船です。
この日のお客様は3名様。
ほぼ素人の俺を除き、「強者」のご様子です。
ここで「ティップラン」について少し説明を加えておきます。
専用のエギとロッドを使い、水深20~60mのアオリイカを狙います。
1 船を風に流し(=ドテラ流し)ながら、エギを投入、着底したら5~10回しゃくり上げる。
2 しゃくったらエギを止め、10~20秒待つ。当たりは大抵、止めている時に来る。曲がっているロッドティップが跳ね上がるか、引き込まれるか。
ティップが走るから「ティップラン」とのこと。
3 当たりがなければ、そこからフリーで落とし、再びしゃくり上げ、再び停止。
4 2回ほど落として当たりがなければ、エギを回収して落としなおす。
うん、割と簡単。
エギは3号から3.5号。
そこそこ重いし、それでも底が取れなかったらエギにマスクシンカーという追加シンカーを付けるので、勝負が速い訳です。
今日のタックルは、
ロッド:CrazyOcean OCEANBEAM TR OBTR-511M
リール:ダイワ レブロス3000D-C
ライン:PE0.6号+フロロ2.5号2m
エギ:量販店で適当に買ったヤツ(TR用)×6個
ロッドは「価格.com」で一番人気だったヤツです。(割とお手軽価格)
ちなみにだ・・・
混同しがちなので一応言っておきたいのだが、
1 ボートエギング
ボートから投げ、通常のエギングをすること。
2 船アオリ
瀬戸内海、明石海峡等で流行っている「中錘式エギング」
アシスト工房の和田氏が考案したリグ(通称「和田式」)が有名です。
オモリグに似ているが、エギの動かし方等が異なるようです。
一度、日本海でも試してみたい釣法です。
今回はティップラン「修行」が目的であるため、ティップランロッド1本のみ持ち込みとします。
17時50分に出港し、30分程で萩市沖合の櫃島沿岸へ向かいます。
船足が速いので超快適!!
早速、見よう見まねで実釣です。
が、中々潮が動かず、不調です。
それでも船内でポツポツ釣れ始め、俺もほぼまぐれの空合せで1杯ゲットです。
ここで思わぬ誤算が・・・
秋のこの時期だと小型のアオリイカ(通称「コロッケ」)が多いだろうと考え、小さいクーラーボックス(10.5L)を持ってきたのですが、なんか釣れてくるアオリイカがデカい・・・
平均で700g程でしょうか?
NOISEさんは釣れたイカを活間で生かし、帰港後に乗船者で適当に分けます。
よって、サボってたら怒られそうなので、割と真面目に釣りをします(笑)
強者達には後れを取っていますが、2,3杯と数を稼いでいきます。
実はこの頃は明確な当たりが分からず、怪しいティップ動きは全て合わせまくっています。
しかし、中盤で櫃島から相島(多分・・・)沿岸まで移動した後は、無事「覚醒」し、当たりを捉えることができるようになります。
これは気持ちいい!!
合わせの時、頭の中で「シャキーーン」と、音がします。
相島沿岸ではケンサキ1杯、スルメイカ1杯を含め12杯を釣りあげます。
アオリイカも大型では840g、船中最高では930gです。
実釣時間も後半、リールから異音が・・・
どおやら性能を超えてシャクリ&イカ大量ゲットにより、ハンドル軸に負荷が掛かってしまい、どこかの部品が破損した模様です。
今のところ一応、回せば回るので、とりあえず釣りを続け、22時45分に納竿となります。
小型のアオリイカは沖漬けにしてもらい、大型はジプロックに入れてクーラーに・・・
もう、限界パンパンです(笑)
もう、クーラーの大きさと質量が嚙み合わず、脳がバグるぐらいの超重力クーラーを持って帰宅の途につきます。