退屈しないこと
それが大切
7月3日(土)
今日も雨予報です。
が、何とか持ちこたえてくれそうな雰囲気です。
嫁は「わんぱーくこうちアニマルランド」に終日行きたいとのことですが、俺は少々食傷気味のため、インターバルを取るために列車の旅を計画します。
朝、特急南風6号に乗り、多度津まで行けば、観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗車可能です。
四国まんなか千年ものがたりは、「おとなの遊山」をコンセプトにした観光列車で、基本、ちょっと優雅なレストラン列車です。
全席グリーン指定席でコロナ以前は正にプラチナチケットです。
多度津出発は10時18分ですので、高知から多度津まで行っても余裕で乗車できるのですが、ついでに善通寺観光できるかな・・・と、ちょっと浮気心を持った事から、一駅手前の善通寺駅からの乗車とします。
善通寺駅で折り返す形で「四国まんなか千年ものがたり」に乗り、先ほど特急で通過した大歩危駅まで乗車し、そしてさらに特急に乗り継いで高知駅に戻ってくる計画です。
「ちょっと優雅なレストラン列車」な訳ですが、今回は『食事なし』での乗車です。
なんせ5,600円しますから・・・
お飲み物を頼んだら6千円ですよ!
さすがにコレはキツイので、悩んだあげく、食事なしとします。
ちなみに、列車には売店というかビュッフェがあり、簡単なおつまみやスイーツ、お飲み物の販売をしていますので、ご安心を。
さて、時間は7時40分
ホテルから駅まで10分程で到着です。
ホームには既に乗車予定の特急南風6号が停車しています。
実はこの列車、「アンパンマン列車」なのです。
アンパンマンのカラーリング、内装、アンパンマンシートも有ります。
聞けばこの路線のアンパンマン列車は2両編成有り、赤色と黄色らしいのですが、今日は黄色に乗車です。
ちなみにアンパンマンシートは指定席なのですが、さすがに
50過ぎのオッサン一人で
アンパンマンシートは辛いだろ・・・・
と、判断し、普通の自由席とします。
8時1分に高知駅を出発します。
四国山脈を越えることから、結構パワフルなディーゼルエンジンで、さらには振り子列車となっていることから相当なスピードで山道(鉄道)を駆け上がってゆきます。
まぁ、なんというか・・・
そんな振り子の気持ちよさからか、朝からウトウトとしている内に、山を越え谷を越え、さらに山を越えて琴平駅、そして善通寺駅に到着です。
琴平駅到着が9時35分
善通寺駅到着が9時39分
そして多度津駅到着が9時44分と割と近い間隔であるので、お好みの駅で「四国まんなか千年ものがたり」(以降、面倒くさいので「列車」と記載)に乗り継げます。
参考までに列車は多度津駅を出発すると、善通寺駅、琴平駅以外の駅からは乗車できなくなっているようです。
同様に下車できるのは大歩危駅のみですので、阿波池田駅で降り徳島線で徳島方面へ・・・というのも不可能なようです。
善通寺駅で下車して善通寺へ行く算段でしたが、雨模様で、かつ納経帳を家に忘れてきたことから、リスクを冒して出歩かず、おとなしく駅周辺で列車の到着を待つこととします。
とはいえ45分ありますし、「駅前近くの参道にお土産屋ぐらい有るんじゃね?」的な軽い気持ちで散策してみましたが、
マジ、なんも有りません!
駅ナカのセブンイレブンが唯一のオアシスの様です。
そうこうしている内に列車の入線時刻です。
今回は先頭の1号車、6席しかない一人掛シートの内、人気の右側2Cを確保しています。
テーマ曲を流しながら入線してきたのですが、停車すると入口に絨毯マットがしかれ、なんだかリッチな気持ちとなります。
1号車は春をイメージした緑のシート、3号車は秋をイメージした赤いシートです。
なんだか高級感あふれるシートにソワソワしていると、BGMと駅員のお見送りの中、出発していきます。
と言っても、次の停車駅琴平駅までは5分程です。
琴平駅ではお食事の積み込みの為に15分程停車します。
停車の間、駅ホームに隣接する専用の待合室に行くことができます。
お食事を注文されたお客様にはこちらでお水とスープの提供があります。
俺は食事代をケチった(笑)ことから、それを横目で見つつ、金色の畳なんかを眺めて時間を過ごします。
さて、列車はいよいよ本格的に出発です。
乗車できる駅がこの先ないし、山岳地帯に入るし、お食事を注文されたお客様には、いよいよ料理の提供が始まります。
俺は、横目で見つつ、ノンアルコールと香川県3種のおつまみセットです。
列車はやがて坪倉駅に到着です。
簡単に「到着」といっても、スイッチバックで一旦折り返さなければいけない駅です。
ちなみに特急は停車しませんので、ここに来るには在来普通列車で来なければなりません。
さらに車では来られない駅とのことなので、正に秘境駅です。
で、そんな秘境で記念写真です。
15分程の停車を楽しみ、列車は再び山岳地帯を進みます。
滝だったり、見晴らしのいい清流に架かる橋だったり、適度に見どころがあるので、全く退屈しません。
お食事のお客様には先ほど2番目のお皿が配られています。
俺はオリーブサイダーを楽しみます。
列車は山岳地帯を超え、吉野川流域の阿波池田駅へと到着します。
阿波池田といえば俺達の世代だと高校野球のイメージが強いです。
駅では車掌の服装等を用いた写真撮影などを行っていますが、さすがにパスし、祖谷かづら橋のミニチュア等を眺めて時間を潰します。
しばしの休息を終え、再び列車は山岳コースへ入ります。
峠・・・というかトンネルを抜けると、この列車の展望の核心といえる、小歩危峡、そして大歩危峡に差し掛かります。
だが、しかし・・・
行きの特急列車の車窓から見ちゃったので、少し新鮮味が感じられません。
それでも、ラフティングの方々から手を振られると、嬉しくなり手を振り返します。
列車は定刻に、終点の大歩危駅に到着します。
2時間半の長丁場でしたが、全く退屈しない、楽しい列車旅です。
例えば同じ時間を過ごすにしても「することないな」と思わせる鉄道旅と比べると、かなりの評価だと思われます。
俺だけの意見でなく、降りられるお客様みなさんの笑顔がその意見を裏付けています。
ここで駅を出られるお客様、同じ列車で引き返すお客様と様々な中、俺はすぐ後に到着する特急南風7号で高知駅に向かいます。
よくよく考えると行きに乗った特急が岡山に到着し、引き返してきた同じ列車に乗ることとなります。
行きは始発駅の高知駅からだったので自由席でよかったのですが、帰りは座れるか心配だったので指定席を取っています。
いえいえ、アンパンマンシートではないです(笑)
とはいえ、あちこちにアンパンマンが描かれており、斜め前の席のお子さんも大喜びです。
お母さんと子供がキャラクターの名前当てクイズをしています。
母「この黒い人は?」
子「バイキンマン!」
母「これは?」
子「アンパンマ~~ン!」
母「この女の子は?」
子「メロンパンナちゃん!!」
母「じゃ、この人は??」
子「楽天カードマン!」
俺:ぷっ!
あぶなくコーヒーを吹き出しそうになります。
そんなこんなで高知駅に到着です。
駅近くの餃子の王将で、お昼ご飯を頂きます。
えっと・・・
餃子2人前と書かれていましたが、3人前の間違いでは?
と、思ってしまいます。
駅前から土佐電の路面電車に乗って、わんぱーくこうちに向かいます。
終点駅まで乗って、歩いて10分程です。
この頃から天気が怪しくなってきます。
パークについて、嫁と合流し車からカメラを持ち出し、撮影を始めて10分でいよいよ本降りです。
そのまま車に避難し、しばしお昼寝です。
16時45分、嫁を回収し今日の宿、龍河温泉に向かいます。
以前も利用した龍河温泉ですが料理と酒がおいしく、かつ、リーズナブルです。
今日も温泉につかり、おいしい料理を頂きます。
今日の酒は飲み比べセット
×2(??)
高知の地酒を網羅する勢いです。
販売自粛とはなっていないでしょうが、20時にええころ満足して、今日も早々に就寝です。
そいえば、昔、セラムンの最終回を見てトラウマ並みにショックを受けたことがあります。
アニメ作品の裏側に隠されたテーマとか考えていくとアニメキャラをイメージした列車って、おいそれと作れないのでしょうね。
理由として、安心と安全なキャラクターの使用が好ましいことと、アンパンマンのアニメで「顔がぬれて力が」というシーンがかつての京急1500形電車や新1000形ステンレス車、相鉄8000系電車の事故を連想させて不吉・不適切なことと、京急と相鉄はすべての車両に優先席があり、ロールパンナちゃんの「ふたつの心」が優先席の対象者である「内部障害のある方」「ヘルプマークを付けている方」を連想させて不幸・不適切なことと、京急沿線にはアンパンマンがきらいでセラムンやプリキュア、相鉄沿線にはアンパンマンがきらいでセラムンやアイカツ、からかい上手の高木さん、ポッピンQ、怪盗ジャンヌが好きな人が多いためです。