内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

夏休み日記① プール、東京アメリカンクラブ、神保町

2014-08-04 23:50:00 | 雑感

 午前十時から一時間弱、母校である区立中学校のプールで泳ぐ。昨年はまるで貸切り状態だったので、それを期待して開始時間の十時ピッタリに行ったのだが、すでに親子連れが受付で待っている。私のすぐ後にも別の客が来る。泳ぎ始めた後もさらに数人の客が入ってきた。この異常な暑さのせいか、あるいは公立中学校のプール開放が去年より区民によく知られるようになったからだろうか。文句が言いたいのではない。そんな権利は私にない。生まれ育った実家から徒歩一分のところにあるプールであるとはいえ、十八年前の渡仏時に住民登録を抹消した私は、もはや世田谷区民でさえない。そんなこと関係なしに、入場料僅か二二〇円で誰でも二時間泳がせていただけるのであるから世田谷区には感謝しなくてはならない。プールそのものは老朽化が進み、お世辞にも綺麗とは言えないが(やっぱり文句を言っている)。何はともあれ、一つのコースを他の人にほとんど気兼ねすることなく泳ぐことができた。
 昼は、正午から東京アメリカンクラブで知人と会食。約三時間昼食を取りながら歓談。
 その後、新学期からの授業のためのテキスト・資料・参考文献購入のために神田神保町に移動。主に日本の古典文学の注釈書。目的書目はほぼすべて入手した。ついでに岩波の九鬼周造全集全十二巻も見つかれば購入しようと、主な古書店を十数軒見て回ったのであるが、どこも現在在庫なし。それに各店主、言うことが違う。岩波専門の古書店では、最近出回っていないと言われたが、他の店では、よく古書市場で見かけるという。どっちが本当のなのだろう。それはとにかく、「〇〇さんところにはあるかも知れない」と、皆他の店を即座に紹介してくれた。街全体で古書街としての神保町を守っていこうとしているのだろう。目当ての本が見つからなくても、それら店主たちのとの会話を楽しむことができて満足。重みで肩が後ろに引きずられそうなリュックを背負いながら帰宅。晩酌が美味しかった。