台風の接近にともない、天気は下り坂。朝から厚い雲に覆われ、気温も昨日よりさらに低い。しかし、そんなことで私の水泳へのモチベーションは下らない。午前十時の開門に合わせてプールに行く。驚いたことに、最初の五十分間、私一人であった。それに対して係員は三人。何か申し訳ないような、ずっと監視されれているような妙な気持ちであった。十分間の休憩中に、親子連れが入って来て、奇妙な「罪悪感」から解放され、ホッとする。
昼からは高校時代からの友人宅に伺い、友人の奥さんが用意してくださった手料理を楽しみながら、大いに飲みかつ語る。最初の数時間は主に彼の現況についての聞き役に回ったが、後半は、「反撃」に出て、彼の展開した理屈についての私の反論を述べる。彼の言っていることは、現代社会批判としてはまったくの正論なのだが、それが相手あってのビジネス論としては空回りしているところがあり、そこを批判する。本人には、「今日はホームのつもりでいたかもしれないが、私は奥さんやお子さんたち(といってももう社会人と大学受験生)の側に立つから、アウェーだと覚悟しろ」と、もちろん半分冗談だが、言い放って、思う存分にやりこめる。彼の家庭の幸福と彼自身の現状打開を心から願いながら。
夜九時近くなって「退散」。それまで延々と飲み続けながらの議論であったので、さすがにもう何も考えられそうになく、今日はこれでお暇させていただきます。