内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

和辻哲郎ワークショップ第二日目 ― 世界各国から集まった若き研究者たちのために

2016-06-27 01:36:00 | 雑感

 昨日のワークショップ二日目は、気持ちの良い好天に恵まれ、緑が目に沁みるキャンパスを歩いて会場の研究所に向かう足取りも自ずと軽かった。
 私自身の発表については、発表内容をめぐって活発なやり取りがあったとだけは言っていいだろうとは思う。私もリアクションや質問からいくつものことを学んだ。
 驚くほど短期間で準備されたにもかかわらず、今回の国際的ワークショップは大成功だったと言っていいと思う。遥々参加しに来た甲斐があった。企画・準備・当日の運営に献身的に携わってくれた若き研究者たちに感謝を込めて、ここにそう記しておきたい。
 今回参加した各国の発表者の多くとは、今年12月のブリュッセルでの European Network of Japanese Philosophy (ENOJP) の第二回国際大会での再会を約して別れた。その国際大会の三人の基調講演者の一人として私を選んでくれた組織の中心メンバーたちは、今回のワークショップの企画者たちでもある。本当に志ある清々しい若者たちである。及ばずながら、彼らの期待に応えるべく、今から入念に講演の準備をするつもりである。私も彼らに期待している。その彼らのために私に何かできることがあるのなら、喜んで力になりたいと思っている。
 講演内容はこれから考えるのだが、タイトルは主催者に半年前に送っておく必要があったので、先日それを通知した:« Lieu de médiation. Nishida, Tanabe et Simondon » (「媒介の場所 西田・田辺・シモンドン」)。
 今日は、朝一番の飛行機で中部国際空港から成田に向かい、成田からエールフランス便でパリへ、そこからTGVでストラスブールに戻る。