今日、東京は一日雨でした。そぼ降る雨の中、午前中は、元実家の近所に一昨年新設されたある大学の学部の教授に会いに行ってきました。その教授とは彼が大学院生としてパリに留学していた2006年に知り合いました。その都市の春に、彼の発意で、当時パリ国際大学都市の日本館に暮らしていた何人かの留学生と一緒にメルロ=ポンティ『眼と精神』の原書読書会を始め、最終的には夏にブルターニュの私の友人の家で合宿までしたことを今懐かしく思い出します。
今や彼は日本思想史の気鋭の研究者として大活躍しています。昨年は元実家まで来てもらって歓談しましたが、今日は彼の研究室を私が訪ね、近所のレストランで昼食をしながら、しばらく歓談し、私にとっては貴重な情報や教示をもらってきました。
彼と大学前で別れて一旦元実家に戻り、休息してから、夜は今日もまた神楽坂での会食に出かけました。ある出版社の編集者とその編集者を私に紹介してくれた大学教授との二人とおでん屋で歓談。とにかくこの気鋭の女性教授はよくお飲みになり、縱橫に談論風発。私もかなり飲める方ですが、彼女にはちょっとかないません。話が尽きず、おでん屋の隣のワインバーに場所を移して、さらにひとしきりおしゃべり。ただの酔っ払いの御託に終わらずに、何らかの出版の形で今日の話が実を結べばいいなあと思いながら、帰路につきました。