内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

出発間際のまさかのハプニング、犯人は誰だ! ― 夏休み日記(32)

2017-08-17 12:12:14 | 雑感

 今、出発ゲート脇のリクライニングシートに横になり、搭乗便を待ちながら、この記事を書いています。
 今回の一時帰国は二十日間と短いものでしたが、北海道旅行や人と会う約束などほぼ毎日何らかの予定があり、外出しなかった日は一日もありませんでした。それぞれに愉しい毎日でしたが、時間が取れず会えなかった人も何人かあったことはちょっと心残りです。年末年始に予定している一時帰国の際にそれらの人たちとも会えればと願っています。神保町の古書店街を一日ぶらつく時間もなかったので、それもまたのお楽しみ。
 今朝、荷造りもほぼ完了し、あとは最後に小物を詰めるだけの段階で、ちょっとしたハプニング、というか、ドタバタ喜劇のような「アクシデント」がありました。
 さて、そろそろスーツケースを閉じようと思って、中仕切りに手を触れると、やけに湿っているのです。ここのところの雨続きで多量の湿気を吸ってしまったのかと最初は思いましたが、それにしては湿り方が尋常ではなかったのです。そこでハッと気づいて鼻を近づけてみると、臭うのです。そうです、おっしこ臭いのです。もちろん人間のじゃありませんよ。犯人は、妹夫婦の飼い猫の一匹に間違いありません(今日の記事の写真が犯人の顔写真です。写真をクリックすると拡大されます)。
 スーツケースの中仕切りを外して、ズボンを包んだ風呂敷を開いてみると、ズボン二本の上に大きな「日本地図」が広がっているではありませんか! 荷物を全部出してみると、スーツケースの底まで濡れています。臭い! もうめっちゃ臭いのです!
 さあ、どうしましょう。迎えのタクシーが来るまであと一時間ほどしかありません。タオルや吸い取り紙を妹の旦那さんが持って来てくれましたが、それでは吸い取りきれないし、乾かないし、臭いが取れません。もうスーツケースを取り替えるしかありません。幸い妹夫婦は大型スーツケースを持っており、それに被害を免れた荷物を移し、濡れてしまったズボンは妹が直ぐに洗濯、後日郵送してもらうことにしました。
 三人で大慌てのてんやわんや。私はもうすっかり汗びっしょりでした。幸いなことに、荷物を詰め替え、準備万端となったところで、タクシーを予約した時刻までまだいくらか余裕があったので、シャワーを浴びてさっぱりしました。
 ちなみに、当の犯人にはぜ~んぜん反省の色が見えませんでした(今度やったら猫鍋だぜ!)。
 玄関外まで見送ってくれた妹夫婦に滞在中の世話を謝し、予約時間よりかなり早くから待機していたタクシーに乗り込み、首都高で一路羽田国際線ターミナルへ。なんと25分で着いてしまいました。
 滞在の最後に思いもよらぬハプニングに見舞われましたが、今はそれを思い出しながら、一人でクスクス笑っています(人が見たら、ちょっとあぶないおじさんに見えるかも)。
 思いもよらぬ出来事に振り回されそうになっても、慌てるな、たいていのことはなんとかなるものさ、滞在最終日のアクシデントから引き出すべきそんな教訓を胸にフランスへと私は帰ります。