内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

鈍色の微光に包まれ、細雨に濡れる石狩、緑溢れる北大キャンパス、三十四年ぶりに訪れる旭川 ― 夏休み日記(24)

2017-08-09 23:59:59 | 雑感

 午前中、友人の提案で石狩の海を見に行きました。想像とはちょっと違って、夏ということもあるのでしょう、そう寂れた感じではなく、ただ傘を差そうかどうか迷うほどの小雨が時々降るような天気だったので、海岸は数人のサーファーたちだけで、海水浴客は見かけませんでした。
 灯台の回りや海岸付近の散歩道を歩いた後、資料館を見学し、縄文時代の遺跡や江戸中期以降かつて栄えた頃のことを知ることができてとても興味を覚えました。
 昼食は、札幌に戻り、北大近くのスープカレー屋さんで友人家族とご一緒し、その後北大を案内してもらいました。札幌駅まで送ってもらって、この三日間のきめ細やかな配慮に満ちた歓待を謝してから、午後四時発旭川行特急ライラック27号に乗りました。
 旭川駅には1997年にストラスブールで会ってから実に二十年ぶりの再会になる先輩友人が迎えに来てくれていて、投宿先のホテルに同行してもらい、私が部屋に荷物を置いた後、お宅にタクシーで向いました。
 ご自宅には三十四年ぶりの再会になる奥様が待っていてくれ、夕食をご馳走になりながら、三人で昔話やら近況やら、時を忘れて歓談しました。こんなに久しぶりに会うのに、その間お互いの消息についてそれほど知ってはいないのに、昔のようになんとも自然に心地よく話せて、それだけでも来てよかったなと心から思いました。
 明日はご夫妻で私を市内観光に連れて行ってくださることになっています。