名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

ほう葉拾い

2007年11月07日 | セカンドルーム
野良仕事も一段落して集落のおばあさんたちは、きのこを採ったり朴の葉を集めるために近所の山に入っている。
今は、朴の木が風もないのに大きな葉っぱを次々に落としているので、それを集めるのに最適のシーズンだ。
特に今日のような雨上がりは、葉がたくさん落ちているし、水分を吸って丸まっていた葉が元の形に戻るので良い葉が集められるようだ。
虫食い穴があったり、破れていたり、形が悪い葉は使い物にならないので、一枚一枚確かめて拾うのは手間が掛かる。
家に持ち帰った葉をもう一度選り分け、付着しているゴミなどを落として重石で形を整えると、業者が来て1枚7円で買い取ってくれる。
それが、温泉旅館や料亭の定番になっている、ほう葉味噌や飛騨牛のほう葉味噌焼きなどの器として利用される。

昔は、自家製味噌にネギやクルミ、きのこなどを刻み込み、ほう葉に乗せて囲炉裏で炙り、長い冬のおかずにしていたという。
山里の質素な料理が、観光で訪れる飽食の人たちの人気メニューになっている
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