深夜から明け方にかけてユキ(柴犬)が度々激しく吠えるので、外の様子を見たが暗くて何も見えない。
夜中に人や車が通ることは無いので、タヌキかイノシシが近くに来たのだろうと思い、そのまま寝てしまった。
朝になって周りを調べたら、先日イノシシに侵入された前の田んぼが、又しても荒らされていた。
網の下を丸太に固定し、鉄パイプで補強した効果も無かったようで、無残にも破られた。
イノシシが入った田は、米に臭いが付き出荷出来なくなるので、農家にとっては深刻な問題だ。
最後の手段で電気柵を取り付けていたが、一式7万円もするとのことで、イノシシのために余分な出費が強いられる。
昨夜のうちに我が家も、縁石を動かしたり、庭の一角が掘られていた。
知恵が付き、人を恐れなくなったイノシシが、少しずつ近づいて来るのが不気味だ。
ユキを放しておけば追い払ってくれるかも知れないが、牙にかかって死んだ犬や、追いかけて行ったまま帰って来なかった話を聞くと、そんなかわいそうな事は出来ない。
夜の訪問者に安眠を妨げられても、昼寝で英気を養い、当分の間は吠え続けてもらうことにしよう。