積雪のある頃は入れなかった古い林道も、今の時期は自由に歩くことが出来る。
今朝の散歩は、荒れた林道を歩いたが、去年の落ち葉がそのまま積み重なっていた。
落ち葉を取り除くと、地面から草の芽がびっしりと出ている。
冬の間は昆虫や小動物の寝床になっていたが、間もなく腐葉土となって新しい草木を育ててくれる。
5月になると、深い藪に覆われて歩くことが出来ない。
山の中腹から見下ろすと、耕作放棄地がたくさん目に入る。
谷川の両側には開墾した田畑が何枚もあったが、次々と止めてもとの野山に戻りつつある。
農家の高齢化で止めざるを得なかったり、イノシシの被害でやる気が失せたり、町へ移住したりと理由は様々だ。
TPP以前に、山里の農業は衰退の道を辿っている。
久しぶりに裏山を見回ったら、原木から椎茸がたくさん顔を出していた。
例年に比べると少し早く出て、数も多いので、どうやら当たり年になりそうだ。
まだ10円玉ほどの大きさだが、一雨降って暖かくなれば、発生や成長をもっと促してくれるだろう。
折から低気圧が接近中で、被害が心配されるが、野山の植物には恵みの雨になりそうだ。