昨日は激しい雨が降ったが、今日の名古屋は青空が広がり、初夏の陽気になった。
ユキも度々行き来しているので、名古屋の環境に馴染み、決まった場所でのんびり寛いでいる。
車で運んできた荷物がそのままになっていたので、汗をかきながら部屋へ運こんだ。
かさ張るものは自作の箪笥で、後は段ボール箱などが数点だけだ。
箪笥は娘が結婚する時に持たせたが、子供が3人生まれて部屋が手狭になり、高山へ戻ってきた。
中段の扉を開くと鏡台になり、下段の引き出しはスツール兼塵箱にもなる。
着物を入れるお盆は無いが、化粧品入れや隠し引き出しなども仕込んである。
今どきのマンションには、クローゼットや洗面化粧台などが作り付けなので、箪笥や鏡台の需要は少なくなってしまった。
デザイン的にも遊び心で作った箪笥は、若い家族に受け入れられず、娘たちが育った家に戻ってきた。
引越し荷物を最小限にとどめたつもりだが、趣旨に反して予定を上回りそうだ。
3人娘が嫁いだ後の部屋はガランとして寂しかったが、荷物が入って少しは当時の賑わいを思い出させてくれる。
一部屋は帆船模型の製作や、仏像を彫る作業場にしようと思っている。