
「春に三日の晴れ無し」と言われるが、朝のひと時は
晴れ間もあったが、夕方から雨が降りだした。
ここしばらくの、めまぐるしい天気の変化に戸惑う。

高年大学「鯱城学園」の追加募集広告が、
新聞の市内版や「広報なごや」で目にする。
60歳以上の名古屋市民が対象の学校で、
年金生活者などに人気があり、競争率が
数倍(抽選)の難関校であった。
市長の提案する事業仕分けの対象となり、
採決で廃止と判定された。
生徒一人当たり、10万円以上の税金で補助しているが、
それに見合う成果もなく人件費も高いなどの意見が出たという。
紆余曲折を経て、指定管理者に事業委託をし、
効率化を図ることで、当面継続されることになった。

追加募集の案内書を貰いに行ったが、白川公園の
向かいにある高層ビル内の教室は、図書館や講堂
ロビーなどがゆったりとした立派な施設だった。
年間の授業料が、20,000円から48,000円になっただけで、
応募者が減少して追加募集になるのが不思議だ。
今どき各種教室やカルチャーセンターの月謝で、
1~2万円は珍しくない。
教育方針に、「地域社会の支え手となる人材の育成」と、
うたっているが、陶芸や美術、園芸などは定員を満たし、
福祉や環境、地域など社会貢献に役立つコースは追加募集をしている。
年金で優雅に暮らす人たちの、趣味や楽しみに、
税金投入をしていては理解が得られない。
生涯現役で地域活動に励む人材の養成にクレームを
つける人はいないだろう。
止めるのは簡単だが、事業を続ける工夫を期待したい。