春が始まる3月は、冷たい雨でスタートした。
街なかは、人も車も少なく静かだった。
ショッピングセンターへ、食品の買い出しに
出かけたら、結構人出が多い。
お昼時の飲食店は、どこもいっぱいで、諦めて外へ出た。
雨の日曜日は遠出を避けて、濡れない場所に集まるようだ。
帰りに立ち寄ったファミレスも、順番待ちを
書かされたが、程なく案内してくれた。
注文は、テーブルのタブレット端末を使うシステムだった。
たくさんのメニューの中から選ぶのは、紙の品書きより探し難い。
それ以前に、タッチパネルの扱いに慣れていない人は、
食事前の一仕事が厄介だろう。
印刷されたメニューと、呼び鈴が置いてあるのは、
注文に戸惑う人が多いからだろうか。
駅の改札や銀行のATM、ネット通販など、
人が介在しない業種が急速に増えている。
その内に、端末で注文し、ロボットが料理を運ぶ
時代が来るかもしれない。
想像しただけで、何とも味気ない。