名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

ソメイヨシノ一色 日本に危機感

2016年03月21日 | 雑感

↑納屋橋遊歩道
各地で桜の開花宣言が発表されているが、どこも例年より早いようだ。
花の開花は様々な気象条件によって決まるが、今年の桜は暖冬の影響で、
例年より早いと予想されていた。

気象庁は各地の標本木で5~6輪の花が咲いた時を開花日、
全体の80%以上の蕾が開いた日を満開日と言っている。





↑堀川端の桜

名古屋は19日に開花が発表されたが、堀川端の桜は既に
五分咲きくらいになっている。
名古屋の標準木は、千種区の住宅街にあるソメイヨシノだが、都心部の
車やビルの排気熱が開花促進をしているようなら、せっかく
咲いた花も嬉しくない。

今日の中日新聞朝刊に、20世紀の初めに、日本の様々な桜を
英国で広めた園芸家の記事が「ソメイヨシノ一色 日本に危機感」
のタイトルで載っていた。

英国の園芸家イングラム氏は、日本の桜に魅了され、約百種を庭で
育成し、苗木を配って英国の桜人気の礎を築いた。

この記事によるとソメイヨシノは、生育が早く同じ時期に一斉に咲き、
近代的な街並みを彩るのに都合がよかった。
そのため多様な品種を守ろうとする少数派の声はかき消されたと言う。

イングラム氏は、「日本人は将来、伝統の桜を英国や米国で探すことにな
るだろう」と皮肉っている。

園芸王国イギリスと、お花見王国日本の桜に対する思いが、対照的で面白い。
コメント (10)
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