今日も朝から雲ひとつない快晴だったが、
寒気が居座り空気が冷たい。
堀川端の四季桜はほとんど散ってしまったが、代わって
住吉町や三蔵通りの桜が咲いている。
生活のペースを狂わせたくないので街歩きはしているが、
商業施設やレストラン街はあまり寄らない。
先日完成した、円空作不動明王の摸刻に柿渋で着色した。
柿渋は、水で希釈して好みの濃淡にできるが、乾くと
色が濃くなる特性があるので、調整が難しい。
板目は薄く柾目は濃くなるし、鑿あとによっても
塗りムラが出る。
着色して見栄えが良くなることもあるが、そうでない場合もある。
自己満足だが、不動明王の険しい表情と厳めしい姿、
荒々しい鑿あとがより強調されたように思う。
いえいえ自己満足ではありません。
厳しいお顔なさっています。
彫りも大切なら着色もまた大切ですね。
コロナウイルス、街へ出かけられず
ストレスです。
もっともっと大変な人たちが多いのですから
ストレスなどと言っていられません。
不動明王は目をつり上げた厳しい表情が特徴で、
円空は鉈一本で彫ったといわれます。
素朴な荒彫りの鑿あとが、人をひきつけます。
線香や囲炉裏で燻されて、数百年経った古色に
倣っての着色は、なかなか難しいです。
不動明王完成されたのですね!
すばらしい出来映えです。
着色するとまた一層重厚感がでますね。
お顔を見ていると
現世を叱っておられるようにも
思えます。
褒めて頂きありがとうございます。
不動明王は悪い人には厳しく戒め、良い人には
優しく手を差し伸べます。
円空さんは、この二つの表情を巧みに彫り、険しい
目つきでも優しさがあるといわれます。
奥が深いですね。