お盆明け

お盆が明けて、いつも通りの日常が始まった。



天気は相変わらず不順で、雨が降ったり止んだりとすっきりしない。



小雨の中を、白川公園を周回し近所を一回り。



キバナコスモスが次々と開花し虫も鳴き始めた。



リンゴが赤く色づいている。



午前中に、よく使う彫刻刀と鑿の研ぎをした。



荒砥から仕上砥石を使い分けて研ぐが、けっこう時間がかかる。
研ぎ終わった刃を、親指の腹に当てたり、薄い折込チラシを
切って研ぎ具合を確かめる。
天気の良い日は刃を光に当てて、刃が付いたかどうかを調べる。



研ぎは奥が深く、先輩に教わったり、YouTubeで研ぎ名人の
技を見て練習している。
集中力と根気はいるが、上手く研げると気分がいい。

8月15日

いつ止むのか不安に感じるほどの雨が降り続いていたが、
昼前には上がり薄日も差した。

今日も朝の散歩以外は家ごもりの1日となった。
3日順延の高校野球も始まり、テレビのお守りも再開された。

ポツダム宣言を受託し、敗戦が決まって76年が経った。
その日を4歳で疎開先で迎え、翌年2月にシベリアに
抑留されていた父が白木の空箱で還ってきた。



小学3年生で疎開先から名古屋に戻り、5人の兄妹と母とで、
戦後の暮らしが始まった。



父の戦死は物心がつき始める頃で、悲しみの本質はまだ理解できなかった。
30半ばで戦死した父と同じ年齢になり、5人の幼な子を残して死んだ父の
悲しみや無念さがようやく分かった。

全国戦没者追悼式や原爆忌、靖国神社参拝問題など、8月は何かと
心が揺らぐことが多い。

戦争もなく76年間が平和であったことは、300万人を越す戦没者
一人一人の悲しみや無念で得られたものと自覚しなければならない。



お盆をわが家で過ごしたご先祖を、送り火を焚いて送った。



真菰に供え物をくるみ、お寺で精霊送りをしてもらった。



母から引き継いだお盆の行事は、娘三人が嫁ぎ私の代で終わる。
少し寂しいことが元気な間は続けたい。

薬師三尊像の完成

朝から雨が降ったり止んだりの一日となった。



時には激しく降ることもあったが、山間部のように長時間降り続くことはない。



今朝の散歩は、小降りになったところで下園公園辺りを歩いてきた。



お盆休みの朝は人影もなく静か。



精霊棚にお膳を供え、今日もご先祖と一緒。



下塗りが終わった薬師三尊の上塗りをした。



着色前の桧の白い木肌も美しいが、汚れが付きやすい。



柿渋で古色塗りを施し完成とした。
薬壺を持った中心の薬師如来は、病気に苦しむ人を救い現世の願いを叶えてくれる。

脇侍のお日様を掲げる日光菩薩は、光を照らして苦しみの闇を消すと言われ、
月光菩薩は月のような優しい光で煩悩を消してくれるという。
今の時世にぴったりの薬師三尊です。

お盆を迎えて

秋雨前線の停滞で雨が降り続いている。
来週半ばころまで雨降りで、お盆休みに文字通り水を差す。



今日からお盆。ご先祖を迎えるため仏壇を清め、
精霊棚を作り盆提灯も飾った。



菩提寺のお墓参りもして、夕方には迎え火を焚いて精霊を迎える。



毎年変わらぬ季節の行事が迎えられたのは、ご先祖の
お陰と感謝している。
16日まではご先祖と一緒に、静かに過ごしたい。

「円空上人旅姿」の開眼供養

早朝から激しく降っていた雨はいったん止んだが
午後からは本降りになった。



円空仏彫刻「木端の会」のベテラン会員を中心に、2年越しで制作に取り組んでいた
「円空上人旅姿」が完成し、開眼供養が行われた。



設置される荒子観音寺本堂前へ、会員の手で教室から運び出された。



お供えなど供養の準備が整い、ご住職の読経で始まった。
会員も順次焼香をして、開眼供養が無事に終わった。



今後は参拝者の目に触れることも多く、円空仏に対する関心が高まることだろう。



夕方から中村文化小劇場で県立松蔭高校和太鼓部の演奏を聞いてきた。



若さが弾ける迫力のある太鼓の音が腹の底まで轟いた。



全国大会で優勝し、今月末には国立劇場で演奏予定。
無観客での演奏は残念だが、ぜひ頑張ってほしい。

知多半島ドライブ

台風が去って空気が入れ変わったのか、
早朝の風に涼しさを感じた。



白川公園のキバナコスモスが花をつけ始め、蝉時雨も
ひと頃の勢いがない。



知多半島をドライブし、潮風に吹かれて野間の
大御堂寺(野間の大坊)に立ち寄った。

夏休み真っ最中の海水浴場は、思ったほどの人出はなく、車の渋滞もない。
野間大坊は頼朝・義経の父源義朝が長田親子に謀殺された地で、墓所など遺跡が多くある。


↑大御堂寺山門

↑本堂

↑鐘楼


風呂場で忙殺された義朝は「木太刀の1本でもあれば打たれはせん」と言って絶命。
その後も、花を供える代わりに木太刀を供える習いになった。



義朝の首を洗った血の池は、国に変事が起こると赤く染まると言われる。
心持ち赤くなっていたのは気のせいだろうか。



客殿への参道は「お砂踏み」になっていて、ここを通れば
四国八十八か所を巡ったご利益があるとか。

昼間の暑さはこたえたが、史実と言い伝えが織り交ざった地の
ドライブは興味が尽きない。

熱中症警戒アラートが出された

台風一過。東海地方は目立った被害もなく青空が戻ってきた。

空の片隅には雷雲があったが、散歩の途中で
降られることはなかった。



朝のひと時は頬を撫でる風が心地よかった。



秋の訪れの一瞬を肌で感じたが、そうは甘くなかった。



今日も熱中症警戒アラートが出される厳しい暑さになった。
外出は朝の散歩だけで、高校野球を観戦したりして家でごろごろ過ごした。

薬師三尊像の着色

台風の影響で不安定な天気の一日だった。



風は強く吹くことはなかったが、晴れ間が覗いたと思うと
突然雨雲が流れ込み激しく降った。


↑南大津通り
白川公園から栄、久屋大通り辺りを歩く間に2～3度も雨に降られた。



久屋大通公園は人影もなく静か。



公園内の湿度は高く、ミストサウナの中の気分。



休日の桜通りは車の往来は少なく静か。



閉会式も終わりオリンピックロス気味の中
完成した薬師三尊像の着色をした。



柿渋を薄めて下塗りをする。



古びた色合いに仕上げる古色塗りには、いろいろな技法がある。
単に黒っぽく塗るだけでなく年月を経た古色蒼然とした風合いを
狙って塗っている。

木の導管を切断した面は塗料を吸い込み濃くなるし
好みの色を出すのは難しい。



何とか3体の下塗りが終わった。

今日も熱中症警戒アラートが出た

今朝は岩に染み入るような蝉の声を聞きながら
下園公園でストレッチ。



早朝の公園は車の騒音もなくとても静かだった。


↑納屋橋
近所を一回りしたが、日差しがないのに熱気が肌にまとわり付く。


↑錦通り名駅




日曜日の朝の名古屋駅は人も車も少ない。


↑広小路通り
明け方の雲が消え、灼熱の太陽がジリジリと照り付ける、暑い一日が始まった。
気温が体温を越す猛暑日になり、熱中症警戒アラートも出された。


↑三蔵通り天王崎橋
コロナも怖いし、命の危険に晒される災害級の暑さも恐ろしいので、
家にいる時間が長くなる。

昼も夜もエアコンは付けっ放しなので体がだるい。
冷房病も気になるが、使わないで熱中症になってはかなわない。

今日は立秋

↑伏見通り
今日は立秋で暦の上では秋の始まりといわれる。



高い空のうろこ雲やすじ雲に秋の兆しを感じるが、
地上は真夏の厳しい暑さが続いている。



早朝の白川公園にワンちゃんたちが集まってくる。
暑さに弱い犬は、比較的涼しい朝を選んで散歩をしている。
街の犬たちは人にも他の犬にも、フレンドリーで可愛らしい。



オリンピックは大詰めを迎え、テレビ観戦にも熱が入る。
連日のメダルラッシュで、気分も高揚する。

国別のメダル獲得数にも目が向くが、これは国家間の競争ではないと
記すオリンピック憲章の理念に反するようだ。



国を代表して闘うアスリートたちの姿に感動するが、競争の結果にも
中・露ほどではないが関心を持ってしまう。



オリンピックは明日閉会式を迎えて寂しい気がしないでもないが
9日から始まる高校野球が待っている。
しばらく家籠りが続くが、退屈しないで過ごせそう。

まん延防止等重点措置の適用

散歩に出かけたが、ミストサウナの中にいるような蒸し暑い朝。





白川公園の周回と、軽いストレッチだけで汗が噴き出てくる。


↑下園公園

↑花車神明社
どこもかしこも蝉しぐれがけたたましい。



散歩の途中で、柳橋中央市場に寄り鰹と鰯を買った。
イワシは甘露煮にし、鰹は土佐造りで晩のおかずに。
相変わらず市場内の人出は少なく活気がない。

コロナウイルス感染拡大に伴い、愛知県もまん防適用が正式に決まった。
期間は8日から31日までで、お盆休みも夏休みも家で過ごすことになりそう。

飲食店は稼ぎ時だが、酒類の提供禁止や時短営業で、また苦境に追い込まれる。
ルールを守る一方で、深夜営業で酒を提供する店もあり、不平等を指摘する声も多い。
繰り返されるまん防や緊急事態に麻痺し、緊張感を持って対処する人が多くないのが不安だ。

円空仏彫刻の稽古

↑下園公園
今日も朝から青空が広がり、東海地方の天気予報は
猛暑日を伝えている。


↑中川運河
4日連続の熱中症警戒アラートも出され、列島が真っ赤に燃えている。
多少灼熱地獄に慣れたつもりだが、体のダメージは大きい。



木曜日は円空彫刻の稽古日で、会場の荒子観音寺で過ごした。
薬師三尊像の仕上げをしたので、先輩に見てもらい
修正箇所などを教わり少し手直しをした。



昨年から制作が進められていた「円空聖人旅姿」の大作は、
来週の開眼供養に向けて最後の仕上げが行われた。

この儀式は目を開くことで仏が宿ると言われ、荒子観音寺
ご住職の読経のもと、会員が参列して行われる。

御在所岳から永源寺へ

涼風を求めて御在所岳に行ってきた。



ロープウェイで上ったが、山頂付近は濃い霧に包まれ
伊勢湾も琵琶湖も見えない。



霧の中を山上公園を散策後に下山し、鈴鹿スカイラインを走って
東近江の永源寺へ向かった。

この道路は伊勢と近江を結ぶ山岳道で、御在所岳と鎌が岳の
間をぬって走っている。



途中の野洲川ダムで小休止。



紅葉の名所でもある古刹永源寺は、愛知川の左手の山中にある。



参道の坂道を登っていく。



その先には急な石段が待っている。



登りきると総門がある。

境内には多くの堂宇が点在している。


↑山門

↑本堂

↑法堂

↑庫裏

↑禅堂
広い境内や参道はモミジの木がたくさんあり、紅葉シーズンの
美しさが想像される。



今日は参拝客も少なく、青モミジを静かの鑑賞できた。

今日も熱中症警戒アラートが出された

↑広小路通り
夜明け前に雨が降っていたようで、路面や樹木が濡れていた。


↑白川公園
日が差しはじめると濡れた草むらから湯気が立ち上っていく。



カルガモがいた池は静かで、トンボが急に増えていた。


↑栄エンゼルパーク
お昼に栄に出かけたが、夏休み中にしては人出が少ない。



公園の蝉しぐれが、まわりの騒音をかき消すぐらいの
勢いで鳴いている。

今日も熱中症警戒アラートが出される中、久しぶりに
日中の厳しい暑さを味わった。

薬師三尊像の仕上げ

今日も朝から晴れ間が広がり、暑い一日が始まった。


↑桜通り久屋交差点
今朝の散歩コースは、下園公園をスタートして、栄から久屋大通公園、丸の内あたり。



錦三の路上には若者が群がり、酔い潰れて倒れ込んでいる者もいる。





隣接する久屋大通公園でも散見するが、ガードマンが巡回しているので
目に余るほどではない。

6時前からこんな光景を見るとゾッとする。
感染拡大が止まらない原因の一つかも知れない。


↑堀川中橋から上流




河文玄関の蓮は蕾だったが今朝は開花していた。



今日も身の危険を感じる暑さで、家に籠って彫刻三昧。
先日来取り掛かっている薬師三尊像のうち、最後に残っていた
月光菩薩の目を彫り口角を直した。


↑日光菩薩
穏やかに微笑む表情を表現するポイントで、もっとも慎重に彫る部分。
薬師如来と日光菩薩も細部の修正をしたり、ささくれなどを取って整形をした。





6月から彫り始めた薬師三尊の三体が完成した。