ノブドウミフクレフシの続きですが、たくさんあるノブドウの実の虫えい(虫こぶ)の上部に虫糞のようなものが盛り上がったものがありました。(↓左下の大きい虫えい(虫こぶ)の上部です)
これを割ってみると中に虫糞がいっぱい詰まっていて、激しく動く黄緑色に紫色の帯があるガの幼虫(これが山渓ハンディ図鑑に書いてあったブドウトガリバチなのかな?)がでてきました(↓割った実の左半分の右上にいます)。
これはブドウの害虫であるブドウトリバ(トリバガ科)の幼虫なのですが、この幼虫は実のほかに蕾や花なども食べるので、虫えい(虫こぶ)の形成者ではなく、「えい」を食べる「えい食者」なのでしょうね・・・それもえい食専門ではなく、たまたま実に侵入して内部を食べていたのでしょう。
虫糞が詰まっていればガの幼虫でタマバエの幼虫は糞がないのが特徴です。↓内部に虫糞が詰まっていて、その下に幼虫がいるのが分かりますよね。この虫えい(むしこぶ)の中を食い荒らしていたのはブドウトリバの2匹の幼虫でした。たぶんノブドウミタマバエが虫えい(虫こぶ)を作った後にブドウトリバが侵入してえいの内部を食い荒らし、タマバエの幼虫は死滅してしまったのだろうと思われます。
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