国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

現代文の解法レジュメ(続)

2018-10-02 15:00:00 | 国語
●まずは昨日の「現代文解法レジュメ」にのせられなかったやつを一つ。

主要対比パターン
 日本―外国   今―昔  精神―物質  プラス―マイナス 作者―一般論 
 


●↑は三大にならなかった。6つあれば、それはそれで「三大」ものになったような気がするが。

●今回は論述問題編、昨日の記事と重なっているところもあるがご了承されたし。



論述問題への取り組み

[注意] これは教典ではない。目安にすぎない。

[前提]
本文を読めているかを常に確認する。(迷ったときは本文の主張に注目せよ)
        イコール
キーワードについて何を述べ、何と対比し、どう証明し、どうすべきと述べているのか。

[論述のしかた]
☆手順
◇ 分析(要素・条件)
(最低限の目標を設定する=これだけは書かなくてはいけないことを決める)
対応(本文で分析内容をチェック)(自分の中の語彙力によって使える表現を予想する)
総合(後述)
☆視点  注目語    ①指示語  ②接続語  ③否定語
     特殊化    ①符号化  ②あの   ③術語(テクニカルターム)(漢語・外来語)
     注目語句表現 ①同類   ②反対   ③関連
     注目文    ①同一文  ②直前・直後文 ③キーセンテンス
☆総合という作業
・ 集める(広い範囲から。要約問題など)
・ つなげる (複数のポイントを連結)
・ まとめる (同じ意味のところを整理し、語順等を入れ換え、表現を変えたりして字数を減らすこと)
・ もどす   (比喩、例などを一般化する)
・ おぎなう  (文中から言えるが本文にないことを付加する)
☆論述のコツ・・・二重性をもたせる主要パターン
   ・A+否定+B     Aでなく、B
   ・A+逆接+B     Aなのに(だが)、B
   ・Aに対し、B     Aで、に対し(一方で)、Bは
   ・A+反面+B     XはAである反面、Bでもある
   ・A+定義+B    AということはBだということ
   ・A+順接+B       Aて(ので)、B
     ※ 二重理由    AなのでBだから。

☆分野別の論述

[相違の指摘](字数別の文型)
① A と B はX(という点)が違う
② A は~~だが、 B は・・・という点が違う
③ A は~~だが、 B は・・・というように、X(という)点が違う
例「山田と鈴木は性別が違う」
 「山田は男だが、鈴木は女という点が違う」
 「山田は男だが、鈴木は女というように、性別が違う」

[心情説明論述解答の仕方]
 ・【原因】のために【結果】に対する【 心情語 】の気持ち   (原因は字数によっては省略)
    例 ナイフが命中しなかったために暗殺に失敗したことに対する失望した気持ち
 ・【情景】の中で【動作】して【 心情語 】の気持ち
    例 北風の吹く中で一人で歩いて寂しい気持ち
 ・二種類以上の心情を並べる場合  ~~(など)の入り交じった気持ち
[主要心情語一覧]
喜び・怒り・悲しみ・驚き・嫌悪・恐怖・憎悪・不安・懐かしい・あきらめ・心配・得意・同情・好奇心・満足・不満・安堵・孤独・好意 
※ 品詞は各自工夫すること。(悲しみ・悲しい)(心配・心配する)(得意・得意げな)などなどぉ 
※ 非常手段  感動
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マジックのリハビリと日記21 | トップ | 恩師 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国語」カテゴリの最新記事