《手造の旅》山形二日目
紅花の葉にこんなに刺があることなどしらなかった。
夏になって咲く花を摘むのだが、楽に摘ませてはくれない。
慣れた人で一時間に一キログラム程度なのだそうだ。
6月27日、月山の近くから米沢に移動してまず、紅花の畑に連れて行っていただいた。
米沢の紅花は江戸時代18世紀中ごろに盛んに栽培されていた。
音羽屋さんは一時壊滅していた紅花を、偶然みつかった種から復活させて、商品化するところまで手掛けておられる。
★紅花音羽屋さんのホームページ、是非ごらんください!
訪れた時にはまだ咲いていなかった花が、五日後の七月一日にぽつんと一輪咲いたと知らせてくださった
「同じ時期に同じように蒔いて育てたのに、なぜか一輪だけが半夏にぽつんと先駆けるのです」とのこと
今度は咲いている花も見てみたい(^.^)
紅花はまず「紅餅」をつくってそれを染料にしてゆく。これひとつに三千枚の花弁が必要になる。
摘んだものを弱酸性で洗って、まさに餅のように杵でつき、それを発酵させたもの。
名前の通りの紅色だが、これを使って染め上る布は黄色。あとでご紹介します。
では、「紅花」の紅はどうやって生まれ出るのだろう?
「この『うばい』が決めてなのです」
と、黒い球をみせてくださった↓
これは烏梅(うばい)=梅を炭化させたもの。昔からの漢方薬だがそれだけではない。
※こちらのページに詳しく解説してありました
紅花の色素のうちの99%は黄色で1%だけが紅色。
貴重な紅色の色素を取り出すためにこの烏梅がどうしても必要になる。
こちらでは手に入れるために山奥の作り手さんのところまで訪ねていかれたそうな。
都の高貴な人々に珍重される美しい紅。
紅ではなく黄色に染められた米沢織
品よく、使いやすい品々です(^.^)
**
ここで「紅花御膳」の昼食も用意していただいた↓
ホンモノの朱塗りの器。
紅花おひたし、菜の花のてんぷら、ふき…
もう一膳あとから登場!左のお茶漬けは特に秀逸
みなさんに歓待していただき、米沢の地がぐぐっと身近に感じられます(^.^)
*
ひとつ、裏話。
奥様方が饒舌に説明してくださっている後ろでやさしく微笑んでおられる痩身の男性が気になった。
料理に紅に布に化粧品と女性たちが主役のおもてなし。
だが、裏には東京に生まれ育って奥様の故郷米沢に移り住んだご主人の支えがある。
最上川に近い紅花畑を日々手入れをし、暑い夏には朝四時から収穫に精を出しす。
木の間に渡したこのハンモックは、合間に休憩するために設置されたのだそうだ。
一家で仲よくささえあってつくりだされる音羽屋の品々。
安価ではないけれどその価値はゆっくりひろがってゆくにちがいない。
紅花の葉にこんなに刺があることなどしらなかった。
夏になって咲く花を摘むのだが、楽に摘ませてはくれない。
慣れた人で一時間に一キログラム程度なのだそうだ。
6月27日、月山の近くから米沢に移動してまず、紅花の畑に連れて行っていただいた。
米沢の紅花は江戸時代18世紀中ごろに盛んに栽培されていた。
音羽屋さんは一時壊滅していた紅花を、偶然みつかった種から復活させて、商品化するところまで手掛けておられる。
★紅花音羽屋さんのホームページ、是非ごらんください!
訪れた時にはまだ咲いていなかった花が、五日後の七月一日にぽつんと一輪咲いたと知らせてくださった
「同じ時期に同じように蒔いて育てたのに、なぜか一輪だけが半夏にぽつんと先駆けるのです」とのこと
今度は咲いている花も見てみたい(^.^)
紅花はまず「紅餅」をつくってそれを染料にしてゆく。これひとつに三千枚の花弁が必要になる。
摘んだものを弱酸性で洗って、まさに餅のように杵でつき、それを発酵させたもの。
名前の通りの紅色だが、これを使って染め上る布は黄色。あとでご紹介します。
では、「紅花」の紅はどうやって生まれ出るのだろう?
「この『うばい』が決めてなのです」
と、黒い球をみせてくださった↓
これは烏梅(うばい)=梅を炭化させたもの。昔からの漢方薬だがそれだけではない。
※こちらのページに詳しく解説してありました
紅花の色素のうちの99%は黄色で1%だけが紅色。
貴重な紅色の色素を取り出すためにこの烏梅がどうしても必要になる。
こちらでは手に入れるために山奥の作り手さんのところまで訪ねていかれたそうな。
都の高貴な人々に珍重される美しい紅。
紅ではなく黄色に染められた米沢織
品よく、使いやすい品々です(^.^)
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ここで「紅花御膳」の昼食も用意していただいた↓
ホンモノの朱塗りの器。
紅花おひたし、菜の花のてんぷら、ふき…
もう一膳あとから登場!左のお茶漬けは特に秀逸
みなさんに歓待していただき、米沢の地がぐぐっと身近に感じられます(^.^)
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ひとつ、裏話。
奥様方が饒舌に説明してくださっている後ろでやさしく微笑んでおられる痩身の男性が気になった。
料理に紅に布に化粧品と女性たちが主役のおもてなし。
だが、裏には東京に生まれ育って奥様の故郷米沢に移り住んだご主人の支えがある。
最上川に近い紅花畑を日々手入れをし、暑い夏には朝四時から収穫に精を出しす。
木の間に渡したこのハンモックは、合間に休憩するために設置されたのだそうだ。
一家で仲よくささえあってつくりだされる音羽屋の品々。
安価ではないけれどその価値はゆっくりひろがってゆくにちがいない。