僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

レストランテル(平沼橋)

2019年12月14日 | 揚げものをいただく
先日ふとした拍子にラジオから流れた
キンクスのビクトリアという曲。
そんな偶然から流れ流れて
口にすることになったのが
相鉄線平沼橋駅の
路地裏に佇む
レストランテルの
このビクトリアカツだ。
一言で表すなら
『こんな店がまだあっただなんて・・・』
まず看板は立て看板が一枚で
庇に文字とか
備え付けの看板とか
ましてやライトアップなんて一切が見当たらず。
もはや開いているかも怪しいレベル。
ドアガラスから除くと
食後の皿でとっちらかったテーブルが見える。
バイト君の賄いをまだ片付けていないのかな?
と思いながら遠慮がちにドアを開け
「やってますー?」
と声をかけると
包丁の音をトントン響かせながら
「あぁぁい」
と談志師匠のような老人が顔を上げる。
適当な席に思い店内を見渡すと
うわぁ・・・
全部のテーブルが見事に散らかりっぱなし。
どの席も1組ずつしか散らかっていないところを見ると
一人暮らしの男性客が中心なんだろう。
とりあえずテレビの見える奥の席に落ち着くと
厨房から御大がヨタヨタでてきて
皿をどけて1席だけ作ってくれる。
どのメニューも500円程度と激安の中
名物のビクトリアカツ400円1皿では申し訳なく思い
「ビクトリアカツとナポリタン」
を発注するも
相当面倒くさそうな声で
「ナポリタン時間かかるからなぁぁぁ・・・・」
「え、いや、じゃ、ビクトリアカツのみでお願いします・・・」
良かれと思った過剰発注に対し
まさかの断固拒否!
なるや、じじい・・・。
重厚かつ苦みばしったデミグラスで頂くカミカツ。
不思議な味のカツで
ほんとに豚肉かしらんと疑いたくなってしまう。
誤解を恐れずに例えるならば
ダンボールをデミグラスに浸し
煮込んでグニューッと圧縮して
ホロホロにして
もはや何者だかわからない状態で
パン粉で上げたようなカツ。
しばらくするとおばあちゃんが1人増えて
テーブルを片付けはじめた。
どうやらお二人できりもり
(どうみてもスローライフのためこの表現があっているかははなはだ疑問)
しているようだ。
キンクスが流れたことでたどり着いた
奇跡の一皿であったが
なんとも稀有な絶滅危惧種に出会った気分。

ウルフギャング(二重橋)

2019年12月13日 | ハンバーグをいただく
NY発祥の
超高級ステーキ店。
場所柄三菱関連の方が多いのでは
と妄想が膨らんでしまうが
どこから見ても
「お金持ってます」
「いい仕事してます」
な方々しか店にいない。
高級クラブのような出で立ちの女性に
レッドカーペットのエントランスのお出迎え。
非日常感があふれですぎて
しどろもどろ。
カウンターかテーブルか
どちらになさいますかとか言われて
困っちまう。
一切合切しどろもどろしながらも
ハンバーガーにアボカドトッピングを頂く。
お飲み物で危うくビールと言いそうになるが
首の皮ひとつで何とかこらえる。
驚いたことに
まずやってきたのは
ポテトチップスと
バケット、
さらにはとてもおいしいバター。
正直お腹いっぱいにするだけなら
これで十分な量!
メインがやってくる前に
そこそこ仕上がってしまう!
と思ったところへ
よっこらしょと
バーガーお届け。
パテでかっ!
激しく食べ応えがある。
お肉ですよー。
ゴリゴリに焼いてますよー。
なパテを
フカフカのバンズで挟んで頂く至福の時。
さすが肉屋。
余計な味付けをせず
肉の味わいで一本勝負。
すばらしい。

うな正(神田)

2019年12月11日 | うなぎをいただく
うな丼を頂く。
うな丼ダブルという目移りせざるをえない
逸品もあったけど
ここは一見さんらしく
看板メニューの「うな丼950円」1点勝負!
しっかり串うって
たれにつけて二度焼してる模様。
一時焼きしたものが
串のまま山積み状態。
屋台で作業しているかのよう笑。
行列店だものね。
しかしダブルにせず正解だった。
骨抜きはあまいし
身はなんともへんな崩れ方するし
そもそもちっちゃいし。
『鰻は値段と比例する』
の公式を再認識させられた。
常連さんも多いようだが
このスペックで常連になっちまうとは
ううーん
と考えさせれる。

シュマッツビアダイニング(日本橋)

2019年12月10日 | いろいろいただく
日本橋高島屋の新館でランチ。
カリーブルストを頂く。
ドイツ料理といえば
『アドルフに告ぐ』
で有名な
ザワークラウトくらいしか知らんのですが
どうやら
ベルリン界隈では
このカリーブルストが
間違いのない『B級』グルメなのだそう。
パリブレストとか
カトブレパスとか
噛みそうになるけど
間違いなくカリーブレスト。
平たく言うと
ソーセージにカレー粉やらケチャップやらを
盛大にかけただけ。
なザB級グルメとのことだ。
とはいえ高島屋で出す以上
しっかりしていないといけないわけで
付け合せに
ポテトにグリル、サラダ、ザワークラウトがあるあたり
ザ高島屋グレード。
まずはパンにソーセージをはさみ
むりくりサンドにしてみるも
何食ってるかわからん!
という事態に。
ジャガイモにかかる酸味の強いケチャップはうまい!
フライパンで出てくるくせに
全く熱くないという
不思議な事態。
ふぬぅ。
量も少ないし
熱くないし
店員はおしゃべりに夢中だし
不完全燃焼。
スパイスでいい臭いになった指が
一番おいしかったってゆう笑。

日本一新しい駅!(羽沢横浜国大)

2019年12月08日 | ぶらぶらする
ジャジャーン!
↑藤子不二雄風に↑
11月30日に開通した
いま日本で一番新しい駅に潜入!
相鉄線の海老名駅から埼京線新宿方面で
相鉄線・西谷駅
相鉄線・羽沢横浜国大駅
JR埼京線・武蔵小杉駅
の都心部直行ルートが完成した。
本数はまだ少ないけど
改札外には記念ムービーの再現セット。
地下ホームのため
地上で車両を見ることはできないのだが
改札は地上部となる。
なにもない平地に
ドンッと置かれた箱のような駅舎。
比喩でもなんでもなく駅の周りは
なーんにもなく、
もちろんコンビニ1軒もない。
キオスクだって売店だってない。
陸の孤島という言葉がピッタリくる。
誤ってこの駅で降りてしまい、
しかも終電だったりした場合、
他方もない絶望に襲われること
間違いなしの駅だ。
有事に備えてか
最低限の食糧自販機が設置されている笑。

何にもない代わりに
鉄道貨物駅という
マニア向け施設がある。
というかそれしかない。
貨物線路を跨ぐ歩道橋で東側へ渡ってみる。
というかできることはそれくらいしかない。
そして足元をたまたま通過する貨物列車に
歓声を上げてみる。
というか
ここで喜ばなければ
他に喜ぶポイントはない。
貨物駅と逆側は環状2号線が走っており
相鉄バスが1時間に1本程度走ってる。
うまくいけば何年後かには
周りを囲む野山を切り崩して
マンションとか
それをあてにした
集合商業施設なんかが
乱立していることだろう。
そうおもうと貴重な原野風景を目にすることができたものだ。
せっかくきたのだから
目下1時間に2~3本しかない電車を捕まえて
武蔵小杉までいってみる。
先頭車両は当然激込みのため
ガタンゴトン映像はなし。
横浜国大駅から
隣の武蔵小杉までは
1駅のくせに15分と
以上に長い。
その大半が地下部分で
中ほどの鶴見近辺でひょっこり地上へ顔を出すのに
鶴見駅にはよらず
武蔵小杉へ北上するという
へその曲がりっぷりも笑える。
初上陸の武蔵小杉では
評判のコスギカレーさんへお邪魔する。
こちらのお店何がすごいって
2011年のオープン以来
試作すること200品以上という
日々研鑽を怠らない
人気店の看板に胡坐をかかない姿勢。
すばらしい。
その組み合わせはまさに無限の
カレーという料理をよく理解している!
そのすんばらしいメニューのなかから
コスギチキンと
コスギスパイシーキーマの
ダブルソースを頂く。
同系統の2ソースを選んだのは
やや勇み足だったものの
いろんのものをゴサッ!
と詰め込み極限まで濃縮されたソース。
200品ものメニューを経験されているだけあって
100戦練磨というか
手堅い味の調え方。
この味が嫌いというカレーファンはいないのではなかろうか。
カレーのうまい店は
優等生か
奇人かの2つにひとつだが
こちらは完全に前者。
帰りはJR埼京線で
来た道を戻る。
武蔵小杉駅が造詣上乗換えに不便で
海老名方面へのホームが異常に南すぎる・・・。
埼京線澁谷ホームもそうだけど
これはちょと不便だな。