ｄｏｗｎ

ｄｏｗｎ

座る

立っていられず
椅子に座る

ボーダーシャツの男
西へ
朝

ゆらり歩

ミニマリストについて

言葉を少なく

キンモクセイ
神社

CLOSE

ホットレモンの歌

CLOSE

ハンソデカ

眠る

眠る

夕
陽だまりの中
白杖の女性　立ち
西へ

柿を買って
帰る

朝の

お茶と果物
梅エキス

エントランス
福井へゆく人

コウモリ

コウモリ
を
見た

夜に

おかげ

「ウィルスのおかげ」
「言葉のおかげ」

ルンペン

ルンペン

栗の歌

栗の歌

左足首に包帯を巻いた女性
西へ向かった

靴を間違えていたけれど
わたし
そのまま疾走した

名前を呼ばれない
娘の
表情は
硬かった

葉の緑

大根の葉っぱが
木箱の中に
捨てられていた

持ち帰って
味噌汁に入れた

本を読んだ

ハットリさん

朝が寒くなった
空が青く
秋らしくなって
ハットリさんに
久しぶりにお会いした
ハットリさんは
以前
風が吹いているとき
言った
「幸せの風が吹いてる」
ハットリさんは
そういう言葉を
くれる人です

赤い羽根

昨日雨が降って
今朝も降りそうな空
寒くて
みんな中に着込んでいる
あの人は
赤い羽根をもってきた
９円あったので渡した
以前はやわらかい金属のピンが付いていた
今は接着剤になった
あの人の募金箱はいくらになったのだろう
ほとんどを
自分で入れている
年末あたり
どこかに寄付をするのだ
赤い羽根を
胸に付けたけれど
雨の湿気で
すぐに落ちてしまった

子供の時
緑の羽根
赤い羽根
赤十字の羽根
といろいろあった
みんな胸につけていた
道徳の授業もあった