5月2日朝、7時30分。
新横浜駅から「のぞみ11号」に乗り、まずは名古屋を目指す。
名古屋に着いたら地下鉄で栄へ。ここで名鉄瀬戸線に乗り換える。始発駅は「栄町」。
昔は「瀬戸電気鉄道」というミニ私鉄だったそうで、その歴史はなんと100年以上。今は名鉄の一路線で、急行や準急も走っているが、ほかの路線でみられる追い抜きはしない。地下のホームには新車(4000型)の急行が発車を待っていた。
出発して最初は地下を走行、東大手を出てからは高架線を走り、大曽根を過ぎて矢田川をわたってからは、昔の瀬戸電を思わせるような急カーブが続く。
まずは一気に、終点の尾張瀬戸まできた。
陶器や磁器のことを「せともの」というが、この街はまさにやきもので栄えた町で、今も瀬戸物屋が数多くある。
案内板にも、絵付のタイル(陶器)が使われている。
最初の訪問地は、駅から約300メートルの「瀬戸蔵ミュージアム」。
入るといきなり、昔の瀬戸電がホームに止まっていた。ここは昔の尾張瀬戸駅を再現したコーナーだという。
大型連休の中日とはいえ、平日だからか、はたまた折からの大雨のせいなのか、ミュージアムの客はぼくひとりだけだ。まさにひとりだけ、過去の街にタイムスリップした、という印象だ。
やきものの歴史や、出土された大昔の瀬戸物の展示など、いろいろ勉強にはなったが、階段の踊り場にある、この2枚のイラストがユニークで面白い。
ミュージアムを後にし、川を渡ると、「瀬戸銀座」なる商店街が。
○○銀座、とか聞くと、結構賑わっているのか、と半分期待して思ってたのだが、
店はほとんどシャッター下ろしている・・・。昔、つげ義春のマンガで、寂れた新興マーケットを歩いているシーンの画を見たことがあるが、そんな雰囲気を感じた。
そのあとはまた駅に舞い戻る。昔ながらの赤い電車に乗る。
大曽根からJRに乗り継いで、名駅まで戻ってきた。ここでちょうどお昼どきになったので、せっかくなら名古屋のうまいものを食べよう。
と思って、駅地下の麺ロードに行くと、博多、和歌山、東京・・・地元名物の麺はなかった。ここまで来て地元のラーメンは食べたくない。
なのでそこを離れ、さらに歩いていくと、名古屋コーチンの親子丼、というのに惹かれ、
それを食すことにした。ふわふわの卵と甘いタレがご飯に合わさってなかなかうまかった。
次回に続く。