KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

長いながい帰宅のはなし

2012-05-16 22:29:17 | 日記・エッセイ・コラム

 今は退社時間が繰り上がっているので、まだ日が高いうちに帰宅できる。

 家に着いて鍵を出そうとズボンのポケットをゴソゴソさせているうち、妙な違和感を覚えた。手にいつもの金属の手応えがない。

「鍵がない・・・」

 そう思うのに時間はかからなかった。自宅を目の前にして、あわててほかのポケットを調べたり、カバンを漁ってみたりしたが、それでもない。そうこうするうち、はっとあることに気がついた。

 退社するとき、更衣室でたまたま前の職場の人と一緒になって、談笑していてロッカーをよく見ていないまま帰宅したんだ。だとすると・・・。

「鍵は会社にある」うん、それしかない。

 自宅の玄関ドアを目の前にしながら、そのまま会社へ戻らにゃならないという、まったくもっての残念無念感。苦労して最終ステージにたどり着きながら、スタート時のミスでステージ1に戻らなきゃならない、そんな徒労感をこれから味わうのか・・・。

 ぶつぶつ言っても仕方なく、帰りがけにスーパーに寄って買って来た食材類を洗濯機のなかに入れ、足はふたたび会社へ。

 普段の通勤時間はかるく1時間を超える。自分で住居をそういうところを選んだせいもあるのだが。もう鍵のことで頭がいっぱい。乗り継ぐ電車の中でも、ほかのことは考えられず。ただ時間がどんどん過ぎていく焦りのようなものや、会社に近い駅を降りて歩く道すがら、会社の人となるべく会わないようにしたい気持ちも入り混じって、ちょっとしたカオス状態に。

 

 ・・・鍵は見つかった。案の定、ロッカーに置きっぱなしになっていた。

そしてまた同じ時間をかけて家路を急ぐ。こんどはさきほど買ってきた食材が心配で頭いっぱい。サーモン、豚肉、牛乳、バターと、直ぐにでも冷蔵保存しなきゃならない食材を買いだめしたもんだから。数時間ならおそらく大丈夫だと思うが。

 

 今回はそんなおはなしでした。まぁ、普段の2倍歩いたことと、そのあとの夕食が美味しかったことが収穫かな?

コメント
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