Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ルックスマート288GTO仕上げ

2018-07-05 20:35:53 | その他
本日の山陰は・・・朝から雨が良く降ります。
出勤前の時間帯からからり降っていましてね〜
またアトリエの前は水没しています〜
出勤した時には道路が冠水していまして駐車場に入れないので2時間くらいアトリエの横の道路に駐車違反です(笑)
かなり強く降っていましてなかなか水が引きません・・・


昨日で建機の塗り替えが一段落しましたので
今日は途中になっていたルックスマートの1/18Ferrari288GTOの方を仕上げてゆきたいと思います。
このモデルはドアの部分に瞬間接着剤がドバ〜ッと付いてしまった物を研磨して元通りに仕上げていましたね。
接着剤の修復の様子はこちらの方に紹介しております。
接着剤のあとの修復の部分は1/43モデルの修理と一緒になっていましてわかりにくいですが288は1/18です(笑)

次は木製の台に交換してアクリルのカバーを付けて欲しいという部分が残っています
先に透明のアクリルカバーを作っておきました、数日前に届いていましたが忙しくて直ぐに着手出来なかったですね。
その後木製のベースを発注しまして・・・友人のN君が素早く仕上げてくれたのですが・・・当方がまだまだ忙しくて・・・遅れてしまいました。
今日になってやっと重い腰を上げて・・・作業にかかります。

ミニカー固定用の穴を4ヶ所開けましてオイルステインで少し着色します
ミニカーのボディカラーが赤なので少し明るめのチークカラーにします。
本来ですと塗装をしてから穴を開けますが上に乗るミニカーがこの時点で決まっていますから先に穴を開けておいた次第です
塗ってから穴を開けますと塗装に傷が付く可能性が有りますからね〜。

表を塗ったら次は裏側です
裏と表は塗料が硬化してから片面ずつ塗ってゆきます・・・一度で塗れれば良いのですがなかなかそうもゆかないのです。

書くべきか・・・書かざるベきか・・・迷ったんですけど。
一応書いておきます後でお客様がご覧になって私がこんな事をしていると言われると困りますから・・・。
ボディとシャーシを一度分解した事が有るみたいでして・・・恐らくタッピングビスの為に締め過ぎになったのでしょう。
ネジ山が無くなったらしくて爪楊枝を刺して一緒にビス留めして有ります。
お客様はご存知の上で買われたのでしょうか?それは不明ですが今回は分解する必要が無かったので取り敢えずこのままです。
何年か楽しまれてボディを塗り替える様なモデファイをされる時にはきちんと直せば良いでしょう。
元々のベースには取り外した形跡が有りましたベースに取り付ける場合のビスの部分にメクラのシールが貼って有るのですが少しズレていましたしビスが4本なのでスペーサーも4つ無ければいけないのですが・・・3つしかなかった・・・まあ良いですけどね。
スペーサーは別の理由で使えない物だったから・・・。

ウレタンクリアーが硬化しましたらペーパーで中研ぎしましょう
決して下地が出ない様に気をつけなければなりませんね、下地が出ますとその部分の色を合わせるのがなかなか難しくなります。
木は自然の素材ですから変に補修しますと不自然になってしまいます。

今度は仕上げのクリアーです
セミグロスよりも少しフラットに寄せる様に調色しています。
この具合がなかなか難しい・・・(汗)

ルックスマートのミニカーの台座に付いているプレートも付け直しが必要なので外しました。
普通は両面テープでプレートを止められていますが、今回は起毛の布の上にプレートが貼られているのでクリアーボンドの様な接着剤でプレートを貼付けてありました。
接着剤が凸になっていますので掃除しないと取付けは不可能なんです・・・
そこで一番弱いクレオスのシンナーで拭き取りました・・・綺麗になったわ〜!
と喜んだのも束の間・・・

目の前に悪夢が・・・
一番弱いクレオスのシンナーなのですが表側に回ってしまった様で・・・文字が溶けてしまいました。
この手のプレートの印刷はかなり弱いですからね〜皆さん気を付けましょう。
こんなプレートは二度と再び入手不可能なんです・・・。

で、どうしたのかと言いますと。
このプレートを使わない訳にはゆきませんのでなんとしてでも修正致します。
デカールで同じ物を作りました。
字体はネットの画像を探しまして少し加工しています。
正式なロゴはスマートの上側に小さな文字がは入っている物が多いんですよ、しかしこれには無いのでその部分を加工しています。

プレートの印刷はかなり弱いのでもう一度シンナーでブルーの文字を拭き取りました
下地のシルバーもシンナーには弱いので拭き取る時には注意が必要ですよ、シルバーは金属地ではないのです。
デカールを貼ってウレタンクリアーでコートしました。
このプレートの印刷ですがある種のワックスにも溶けてしまう事が有ります、私も一度経験しました。
納品前にプレートが汚れていましたのでワックスをかけましたら文字が消えてしまいました!(笑)
同じ物を買ってプレートだけ入れ替えたのは内緒です・・・(笑)
そのミニカーは思い出と共に自宅の押し入れに眠っています・・・苦い思い出ですね(爆笑)
あれからかなり月日が経過しましたので私の腕も良くなったのか!?リカバー出来ました。
ウレタンクリアーをかけてありますからもうワックスにも侵される事は無いと思います。
出来も最初の物と遜色無いですよね〜!?

さて次の問題部分です
このモデルを展示ベースに止めるのにあたって問題が有るのです
スペーサーがこの様なゴムチューブで出来ているのです。
本来スペーサーはボディと展示ベースの間のクリアランスを保たないといけないのです。
例えば輸送中に荷物が落下したとかトラックの振動がくわえられた場合にタイヤが必要以上の力で展示ベースに押し付けられない様にしなければならないからです。
ゴムチューブの様なスペーサーではほとんど意味がないのです、まあ強いて意味が有ると言うならタッピングのネジ部分が見えなくなるくらいですね。
意味を考えずに作るとこうなるのです・・・。

仕方が無いので洋白丸棒を削ってスペーサーを作りました
車体の下が平面でなく部分的にしかスペーサーにあたらない部分が有りますのでフェルトのワッシャーを取付けています。
このフェルトのワッシャー分はゴムチューブと同じと思われるかもしれませんが・・・ネジを締めてゆきましてフェルトがいっぱいに潰れた部分で丁度良い厚みとなっていますのでゴムチューブのスペーサーとは違う事がわかって頂けると思います。
フロントとリアでほんの少し寸法が違いますので小さな文字で裏側に書いてあります。

今回のケースやベース板の交換では元箱に収まると言う条件をクリアーしないといけなかったので最後まで心配していました。
こんな感じで元箱(赤い箱はルックスマートのオリジナル箱です)に収まりました。
これで収納される時も大丈夫ですね〜。

ウレタンクリアーを塗ったプレートですが研磨仕上げをしています、画像の段階でラプロスの8000番ですがこの後2種類のコンパウンドを使って磨いて完成ですね〜

プレートを貼る為に位置を決めています
基本は元々の配置ですから・・・そう難しい事では有りませんが中央に真直ぐ貼るのが難しいですね。

プレートを貼って・・・完成です。
本日発送で明日到着ですね〜。


不思議な事にクレーンの方も本日発送です、この288GTOの方も本日発送です。
実は不思議な事にどちらの方も四国の方なのです・・・。

明日は修理をもう少ししながらミニピックアップを始めましょう。