Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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GPファクトリー 1/43 ヒノサムライ 

2014-02-18 09:54:34 | 最近手に入れたキットのご紹介
このキットを入手したのは少し前になりますが、いつもの様にヤフオクを見ていると幻のキットに出合いました。
このキットを最初に知ったのは1/43のバイブル的雑誌のモデルカーレーサーズの中でした確か新製品の紹介か何かで無塗装で組上げられた物だったと思います。
企画製造はGPファクトリーで販売はメイクアップだったと思います。
まだ1/43には興味を持てなかったし価格が高い事や地方では入手し難い事などで意識的に1/43を避けていたのかもしれません。
ただ幼少の頃100円のプラモデルというのがありまして、確かクラウンというメーカーだったでしょうか・・・1/32くらいでゼンマイ式の車のシリーズにこの日野サムライが有った事を思い出します。
他の車種はフォードJとかが有った様な気がしますが今ではどんな車種が有ったのか日野サムライ以外は良く覚えていません。

1/43のモデルを作り始めた10年くらい前まだ趣味としてでしたがこのGPファクトリーのキットを探した事は言うまでもありませんでしたが、情報はただの一つも入る事はなかったのです。

某ショップのモデルフィニッシャーとして活動を開始して上京してメイクアップに行った時にこのモデルの事を聞いた事が有りましたが、その答えは私を幻滅させるに十分な内容だったんですね。

GPファクトリーはトヨタ2000GTやスカイラインKPGC10のレース仕様を出していましてブームにも乗って結構売れていたらしいのですがブームに陰りが出て来た時期に発売されたのがこの日野サムライだったのです。
メイクアップではモデルカーレーサーズに紹介されたのでかなり予約を受け付けていたらしいのですが最初の初版のキット(40とも80とも言われますが詳しい数は不明です)のみの入荷で次の入荷はなかったらしいのです。
つまり追加の注文を入れようとしたらもう連絡が取れない状態だったらしいのです。
原型や未梱包のキットなどは一体どうなったのか・・・一切不明らしいのです。
ショップの担当者も予約を入れていたらしいのですがお客様に先に回したら自分のキットが無くなってしまったという曰く付きのキットなんですね。

前置きが長くなってしまいますが・・・
実はこのキット私は実物を見た事があるのです。
私のお客様にKさん(東京の方で車関係のKさんとは違う方ですよ)という方がいらっしゃいまして今まで完成品のオーダーを頂いたりしております、なんと納品の時にサムライの話になりまして自分はそのキットを持っていますと言う事で、その後数年の間キットをお借りしておりました。複製の許可も頂いていましたが未着手のキットを勝手に開けて複製するのもどうかな~と思いましてずっとそのままになっていました。

それがヤフオクに出ていた!!

入札しない訳はないですよね~!
確か開始価格が少し高めでしたので誰も入札がなかったはず・・・記憶がしっかりしていないですが。
そして手元に届きました・・・下の画像がそのキットの全てです。
外箱は白の段ボール箱、サイズも同じくらいの物ですが最初からの箱かどうかはわかりません。
ただしKさんのキットの箱に付いていたラベルはなかったので箱は違うかもしれません。

ボディは残念ながらお手つき品でしてスジ彫りは掘ってありますしバリもカットして一部ヤスリがけをしてあります。
しかし大きな加工はしていないので全く問題のない範囲でしょう。

エッチングは未開封でして洋白板とアルミのエッチング板が付属しています。
ステンレスや洋白・真鍮などはエッチング板としてメジャーな所なんですがアルミ板は腐食液に付けると激しく反応しますのでエッチングには余り向かない素材なんですね、当時はそれを使っていたんですね~。

インストは2枚付いていますが感熱紙のコピーの様な物で余り奇麗ではありませんがまあこれも見るだけなら問題無しですね
しかも部品点数はそんなに多い訳じゃないので迷う事もないでしょう。



但しこのキットはデカールがダメでして一度水に濡れてしまった物と思います。
まあデカールは自作品をPCで作ればまだ何とかなるでしょう、リカバリーの方法は色々ありますからね。

古いカーグラフィックや新しい607号のカーグラフィックには色々な実車の画像が出ていますから既に資料として入手済なのでいつかこのキットを作ってみたいですね。
そうそう、長い間Kさんのキットをお借りしていましたが入手後にすぐにお返ししておきました。、貴重な品を何年もお貸し頂きましてKさん誠に有り難うございます。




まだまだ細かな作業です

2014-02-17 13:05:37 | Ferrari250TR NART 1958
今日は朝は曇っていましたが午後からは雨が降って来ました。
大雨ではないのでシトシトと降る感じですね・・・気温はまあ普通(笑)
でも春先の様に遠くの山は霞んで見えていましたね。
関東方面はまた雪の可能性が有る様なのですがここ山陰は完全に春の匂いがしていますね~。
関東地方と気候が入れ替わってしまった感じがしますね。

さて制作の方は本日Cafe手伝いのK子さんがお休みなのでお昼と夜の予約のお客様の厨房は私がまかなわなければなりませんでしたので手の動かし方は少々少なめ!?でした。
現在夜の部のピザコースの手伝いが完了したのでアトリエにて更新中!(笑)

制作は試作のNo.1シャーシでアクセルのペダルとつながっているリンゲージを作りましょう。
バルクヘッドに小さな穴を開けてあったのですがその穴からクランク状に曲げたリンクが出ていましていくつかのアームを介してキャブレターにつながります。
いくつかのリンクの一つの支点をサブフレームに取り付けます。
実車ではフレームから少し距離を取ってリンクが付けられていますのでフレームに外形0.8mm内径0.4mmのパイプをハンダ付けして固定致しました。
長いままハンダ付けしておいて後でカットしますと位置関係を奇麗に出す事が出来ますが穴や外形を後で調整をしなければなりません。
この穴を使ってリンクの支点を固定するつもりです。

リンクやロッドを取り付けると細かな部品なのですが大変引き立つのではないかと思います。

Ferrariと言えば12気筒のエンジンですよね~、特にクラシック系の250GTOとか250TRなどのV12エンジンは左右のシリンダーバンクの中央に6個のダウンドラフトツインチョークウェーバーキャブレターが並んでいます。このキャブには12本のファンネルと共に向かって左側にはメッキのガソリンのデリバリーパイプが取り付けられていて結構目立ちます。
この部品はエンジンにも準備されておらずだいたいのエンジンキットでも省略されている物が多いのですが結構目立つのでぜひとも再現したかったのです。
ただし1/43のエンジンではボディの厚みが厚くなりやすい為にエンジンの全高は若干低めにデフォルメされていますが、一番影響を受けやすいのはこのキャブレターの高さなのです。
まあ縮めやすいのも有りますが・・・このデリバリーパイプを作る上でこのキャブレターの上下寸法が詰められてしまっているというのは厄介な問題でしてキャブの高さの中に収まらない可能性も有ります。
出来るだけ細かく、作ってみようと思います。
外径0.8mm内径0.4mmのパイプを2.5mm間隔で両面テープに固定しておきまして0.4mmの洋白線をハンダ付けしてゆきます。
この洋白線1本が1台分になるのですが失敗するといけないので少し多めに作っておきます。

真鍮パイプの部分をリューターにダイヤモンドカッターで切ってヤスリで整形致します。
するとこんな感じになります~!(笑)
全ての真鍮パイプを同じ長さにする事、また0.4mmの洋白線よりも少しだけ長く残して整形する為には時間と手間が必要になります。

取り付けは真鍮パイプの穴にピンを通してキャブレターに取り付けたいのですが実車ではこの部分は六角の頭を持った真鍮製のバンジョーボルトという少し特殊な形状のボルトで取り付けられていますので1/43の方もアドラーズネストの六角ボルト(S)を差し込んで固定しようと考えています。この(S)ですとシャフトの部分は0.4mmと丁度良いのです。

いよいよ部品をキャブに取り付けますがキャブには取り付け穴も目印も全く有りませんから最初の1個の穴は自分で何とか良い場所に開けなければなりません。
一番開けやすい一番前のキャブに穴を開けて一番前を固定し、次は一番後の真鍮パイプを指で押さえながらキャブレターに穴を開けました。
そして後ろ側を六角ボルトで固定すると残りの4つは真鍮パイプをガイドにして穴を開けられますのでもう心配ないでしょう。
下の画像では前後の取り付けが完了して後から2番目の取り付けをしている所です。
差し込みつつある六角ボルトが見えますでしょうか?

アドラースネストの六角ボルトは連結式なので一手間かけてやらないといけません。
六角の部分の際で切りますがこんな感じに少しシャフトの部分が残ってしまいます。

バンジョーボルトの場合はこの出っ張りが邪魔になるのでこれを修正致します。
リューターのチャックに六角な部分を出してチャッキングします、そして400番くらいのペーパーを木片の固定した物でおおまかに出っ張りを削ります。
その後リューターを回しながら600番くらいのペーパーでボルトの六角な部分をやすりますと奇麗な六角ボルトが完成します。

1本づつ六角ボルトを差し込んで接着してゆきます。
手間はかかりますが良い感じになると思うんですよね~。

全てのバンジョーボルトを取り付ける事が出来ました。
こうなったらファンネルも付けてみておかなければ・・・もしかしてボンネットにでも当たればエンジンの高さ自体も変えないといけないかもしれませんね~。

明日は燃料のデリバリーパイプの量産をしないといけないのです・・・目が辛そうだね~。
他の新しい部分も進めたいんだけどね~どうなる事やら・・・デリバリーパイプ次第ですね。

AMR 1/43 Porsche Turbo 2.2 Daytona 1977

2014-02-17 12:58:33 | 最近手に入れたキットのご紹介
English Version

最近は新しいキットの発売がほとんど無いのでキットを入手するのはヤフオクか友人からの情報とか海外のショップからなどという事が多いのですが、それにしても珍しいキットを発見するチャンスが少なくなりましたね。
それでもこの最近ヤフオクを眺めていたら2つ程興味を引く物が出ていました。
片方には既に知人らしいID(上3文字なので絶対に知人だとは言えないのですけど・・・)で入札が入っていましたのでスルーしてこちらの方に入札しました。
お手つき(ボディが磨いてある)と言う事やこのモデルに近い完成品が近日中にアイドロンから発売されるので多少は安く落とせるかな~と思っていましたが・・・比較的低価格から始まったオークションは新品としてなら少し安く中古品としては少し高めの価格で落札出来ました。

このキットは今まで実物を見た事が無い物でした。
唯一見たのはミニチャンプスの商品を紹介している本で完成品の写真を見たくらいでしょうね・・・。
ちなみにその本にはこんな紹介がしてありました・・・

完成品としては最初の頃の物らしいですね・・・。
届いたときの外箱はこんな感じです・・・多分一番初期の小さな茶色の段ボール箱に入っています。
余談ですがこの茶色の箱の物はラベルが剥がれやすく紛失している物もよく有りますがラベルはしっかり残っていますね。
ラベルだけでもこのキットが大切に保管されていた事がわかりますね。

開けて見ると・・・
ボディはお手つき状態・・・これは了解済ですから問題ないですね。
部品の小袋を見ると未開封で開けた形跡はないですね~。
古いキットなので部品点数はかなり少なめです。
デカールはセロファン紙の一部がデカールに貼り付いています・・・これはちょっと大変かも・・・。

ボディは「これでもか~!!」って言う程リアフェンダーが出っ張っております。
確かに一番最初にこの実車の写真を見た時にかなりリアフェンダーが大きいな~と感心した物です。
狭いピットならフロントは通れてもリアフェンダーが隣の車にヒットしてしまいまそう・・・ドライバーは自分の視線より後ろ側はよく見えないですからね~。

いかにもAMRのキットらしく車高調整が楽な様にシャフトの受けが延ばしてありますね・・・
この辺りの構造はずっと後まで引き継がれていますね・・・。

デカールのセロファンは気をつけてゆっくり剥がしたら外れました・・・ダメならPCデカールを作り直さないとダメでしたが・・・でも使えるのかどうかは定かじゃないですがね~。

インストは単純明快です、部品点数が少ないからまあこんなもんでしょう。

ペイントの案内も少々わかり難いのは私がフランス語がわからないからでしょうか?
いやいや塗り分けの目印が少ないからでしょう・・・それにまだ初期の物なので詳しく表記する事に慣れていなかった??
まあどちらにしても大変初期の珍しいキットをお譲り頂き大変嬉しく思います。




山陰は春の様な天気です

2014-02-16 22:51:16 | Ferrari250TR NART 1958
English Version

一般的に2月中旬と言うと山陰ではまだ寒さが残り完全に春と言う訳にはいかない天候が続くのですが、今日だけは少しずつ日も射してと奥の山々は少し春霞で霞んでいます。
中国からのPMなのかもしれませんが・・・
昨日まで関東地方の皆さんは大雪で大変だった様ですね、私も東京からの荷物が届かず大雪を実感しておりますがどうも目の前の春らしい気候を見ていると山梨県が大雪とはにわかには信じられません。
改めて日本は広いと感じますね~。
大雪で被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。

さて250TRですが相変わらずエンジンまわりの細かな部品を作っています。
昨日はオイルレベルゲージや点火コイルなどを作りましたので今日はプラグコードを固定するパイプを作りましょう。
このパイプというのは250系のエンジンのカムカバーの上に取り付けられていましてヘッドの最後部に有るデスビから各プラグに至るコードが加熱したエキゾーストに当たらない様にしている物です。
このパイプですが普通の某エンジンキットなどでは普通のパイプが入れてある事が多いのですが実車画像を良く観察すると前方に行く程細くテーパー状になっていますのでそれを作る事にします。
下の画像は外形が1.2mm内径が0.8mmのパイプで作った試作品です。
中に6本のコードが入る事を考えるとこれくらいの内径が欲しいのですがシリンダーヘッドの大きさに対して少々太すぎの感じがします。
全て大きさのバランスという物が有りますからね~もうワンサイズ小さくしましょうかね~。

長さ1.2cmの中に5個の穴が開いています、配置は画像をご覧になって頂く事にしますが、問題は穴をどうやって開けようか・・・?
と言う事ですね・・・。
チマチマとピンバイスで開ける事も可能ですが丸い面にピンバイスではいくら正確にポンチを打ってもキリを折ってしまう恐れはかなり高いと思います。
幸いな事に手元の旋盤にはフライスが付いていますのでこれで開けようと・・・送りハンドルの目盛りを信じる事が出来れば正確な位置に穴を開ける事が出来ます。
またこの場合普通の0.5mmのキリを使えばいくらフライスの精度が良くてもキリの何本かが無駄になってしまうかもしれませんがそれは0.5mmのセンタードリルを使う事でクリア出来そうと考えました。
(この真鍮パイプは0.2mmしか厚みが無いのでセンタードリルでも簡単の貫通出来るんじゃないかと・・・)
注意しなければならないのは素材のパイプを正確な位置と向きに固定出来るかどうかという事ですね、これはトライ&エラーで微調整をやっていくしかないかと思います。

穴開け加工が完了したら、リューターにパイプを固定してドリルレースです。
このパイプは余りにも肉薄なので旋盤で削れば簡単に崩壊してしまうだけの強度しか無いのです。
リューターでドリルレースしても5台分10本のうち3本は強度不足で崩壊してしまいました・・・また最初から作り直しですね。
まあ特に凹む事は無いですね・・・部品が壊れたり、飛んでいって行方不明になったりデカールが割れてしまったりと色々有りますが最初はそんな事で凹む事が有りましたがこの5~6年くらいでしょうかそんな事で凹む事も無くなってしまいました。
リカバーが出来れば全く問題が無いのです。
凹むのはどうにもリカバーが出来ない時でしょう、今では何とか全ての事に付いてリカバーが出来る様になりましたからね~。
随分楽になりました・・・。

これらが作った部品を入れておく小皿ですが、1本のパイプに5つの穴が空けてありますが他に2つ穴が有るのがわかりますでしょうか?
この穴はこのパイプをシリンダーヘッドに留める為のピンを打つ穴なのです。

この2つの穴は左右で違う位置に開けられていますが崩壊した部品は右用なのか左用なのかはピンを打ってみると良く理解する事が出来ます。
ピンは0.5mmの真鍮線をハンダで取り付けてみました。

右と左用に分けて並べてみました・・・
予備を1個作ってみましたが左側用が1個余分にありますね。


せっかくですから作ったパイプをエンジンに取り付けてみました・・・大きさはなかなか良い感じではないかと思います。

明日はアクセルのリンゲージとキャブレターのガソリンのデリバリーパイプを作ってみたいですね。

点火コイルその他の制作

2014-02-15 18:02:42 | Ferrari250TR NART 1958
English Version

今日の山陰は天気が良くて時々日が射していました。
風は冷たいのですがまずまずの天気、降りものは一切無かったですね。
関東方面の方から見れば気候が逆転している様に見えますよね~。
何しろ山梨県甲府市では積雪が1mを超えたとの事、山陰でもそこまで降るのはスキー場くらいな物です・・・。

今日は昨日の公約通りに点火コイルを作ります。
ざっとした大きさな直径が1.7mm長さが3mm程の大きさに全ての形状を織り込まなければなりません。
これでも少し大きめなんですが・・・これ以上小さいと全ての形状を織り込む事が出来ないのです、ほんの僅かですがオーバースケールを許しましょう。
制作で最初に考えるのは何を使うか・・・ですがアドラーズネストの部品を切り取った真鍮の丸棒が残してありましてこれを削ればリサイクルで丁度良いやと思ったのですが。
直径が2.0mm程なので私の旋盤ではくわえる事は出来てもセンターが狂ってしまいます・・・。
ピンバイスを治具代わりに・・・とも考えましたが丁度良いサイズが無くてダメでした。


仕方が無いので5.0mmの真鍮丸棒を使いましょう5台分ですから10個作らなければなりませんので5本の真鍮丸棒を準備しました。
両端を削れば10個分は加工で来ます。
まずはセンターに穴を開けます、勿論センタードリルで中心を出してから0.4mmの小穴を開けます。
この穴はプラグコードが刺さる部分なのでそう深くなくても大丈夫です。

穴のまわりに0.1~0.2mm程残してまわりを削っています深さは0.7mm程です。

そのまわりを1.7mmの外周で0.15mm削ります。
この部分までは点火コイルの樹脂の部分になりますがこの部分はまわりの金属の部分よりも少し出っ張っている物が多いですね。

次は直径が1.8mmになる様に削ります、長さは3.0mmのコイルですので突っ切りの幅の余分も含めて4.0mm以上削っておいた方が楽ですかね~。

次は突っ切りを使ってコイルのかしめのぶぶんを0.15mmだけ残して少し細くなる様に削っています。
刃物を変えると突き出し量が変わって来ますので刃物を加工する素材に当ててそこから0.15mm送りハンドルの目盛りを信じて削り込むのです。
実際には削った部分にノギスを当てて確認しながら手の感触を感じながら削る事になります。

最後に突っ切りで切り落としますと・・・完成です。
一部手の感覚による部分も有りますが旋盤が有ればそう難しい事では有りません。
今回も製作中に旋盤の削りカスの中に2個程飛ばしてしまいまして見つからなかったのですが長時間イライラしながら探すよりも簡単ですから作り直した方が精神衛生上よろしいかと・・・

S/N0666MMではコイルはバルクヘッド左側に固定板を取り付けてそれにコイルが付けてあります。
なのでこの板を切り出します。

これもいつもの様に重ねてハンダ付けして削れば5台分が一気に完成致します。

余分なハンダを削って・・・この辺りは手を抜いてはいけません(笑)

板をバルクヘッドに取り付けます。接着は上側がフレーム下側がバルクヘッドの板です。

コイルは突っ切りによるバリが付いていましたので再度旋盤で削りました、ついでに長さが少し長過ぎる様に思いましたので0
.6mm程短縮しました。

点火コイルがやっと取り付けられます・・・
如何でしょうか?

次はこんな感じに穴を開けます、素材は0.5mm洋白線ですが所々を時計ヤットコで潰してセンターポンチを打ちまして0.4mmの穴を開けています。
何を作るのか・・・わかりませんよね~。

あなに0.3mmの洋白線を差し込んでハンダ付け、そして削ります。
こんな部品を作りました・・・。これは?
もうわかりますよね!?エンジンオイルのレベルゲージですね普通の250TRはエンジン中央の左右にオイルフィラーパイプが付いていますがレストアをしたS/N0666MMでは右側は中央部に、左側は後部にエンジンオイルフィラーが移動されています理由は定かではないです。
そして中央部には代わりと言っては変ですがオイルレベルゲージが取り付けられています。
それが少しだけ見えているのです。
見える物なら作っておかなければ・・・

エンジンに取り付けてみますとこんな感じです

他の4台分も一緒に準備しておきますと後が楽かな?
こちらの画像の方がよくわかりますかね~。
エンジンオイルフィラーも後ろ側に移しておきましょう。

明日はプラグコードをまとめているパイプも作りたいですね。
まだまだ細な部品が足りませんね~。