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ドアノブで「バチッ」 冬の恐怖の静電気  仕組み&対策

2022年02月22日 | 技術・科学

寒い時期に自宅の玄関やクルマのドアノブなどを触る際に「バチッ」と痛い経験をしたことがある人も多いだろう。

気温が低下すると空気が乾燥しがちだが、こうした冬の時期には「静電気」が多く発生する。

静電気はふたつの物質が触れ合ったり、離れたりする際に、その原子間を電子が移動することで発生している。

原子はもともと陽子(+)と電子(ー)が含まれた、帯電状態となっている。

帯電は、陽子と電子の個数が同じ「中和状態」であればとくに問題ないが、物質が触れ合ったり、離れたりすることでそのバランスが崩れることもある。

バランスが崩れると個数をそろえる動きが生じ、不要な陽子または電子は空気中の水分を通じて放電され、その際に静電気の「バチッ」が発生する。

静電気は相対湿度65%以下の時に発生しやすく、それ以上の場合には、発生しにくいといわれている。

また、相対湿度が65%以上のときに発生しても自然に空気中に放電されるという。

つまり、空気が乾燥しがちな冬は通常、空気中の水分を伝わって放電されるはずの帯電した電気が、空気中に放電されにくくなっている。

これは人間の身体も例外ではなく、冬の時期は電気を溜め込んでしまいがちだ。

ただ、物質がバランス取る働きは継続しておこなわれるため、電気を通しやすい金属などに触れると一気に電気が流れ、大きく放電する。

このため湿度の低い日に、身体に偏った帯電がある人が、その状態でクルマのドアノブなどの金属パーツに触れてしまうと、大きく「バチッ」と静電気が発生する。

さらに、冬は湿度が低いことはもちろん、コートやマフラー、手袋など、身体と触れ合うものも多いことから、帯電しやすくなっている。

では、静電気を防ぐための手軽な方法として挙げられるのは地面のコンクリートなどに一度触れることだ。

別の物体に触れることで、身体から電気を放電することで、静電気の発生を防ぐことがでる。

また最近ではカー用品店などにおいて、静電気を除去する専用アイテムも販売されている。

キーホルダー型は、手にキーホルダーを握って、キーホルダーの先端でドアノブを1度触り、その後、通常通り手でドアノブをつかんでドアの開閉をおこなうことで、静電気の発生を防ぐ。

また、アクセサリー型はアクセサリーを身に着けたうえで、いつもどおりドアの開閉をおこなうことができるアイテムだ。

一般的に、キーホルダー型のアイテムは、金属に触れる面を増やすことで身体に電気を感じる「電気ショック」を軽減することが目的だ。

アイテムの先端には導電性の素材が用いられていることが多く、ドアノブよりも抵抗値を高くすることで、電気の流れを削減する働きもある。

一方、アクセサリー型にはブレスレットやネックレスといった、あらゆる形状のものが販売されている。

アクセサリー型の多くは、キーホルダー型と少し仕組みが異なり、身体に帯電している電気を空気中に放電しやすくすることが目的とされている。

このように、静電気軽減のためにはこうしたアイテムを試してみるのがおすすめだが、これらのアイテムを用いても静電気自体を完全に無くすことは困難だ。

そのため、あくまでも軽減グッズとして認識しておくのが良い。


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