トヨタ自動車とNTTが、車の自動運転向けのソフトウエア分野で協業することが10月28日、分かった。
人工知能(AI)技術を使って事故を減らすシステムを開発する。
研究開発には数千億円規模を投じ、2028年をめどに実用化する構え。
近く発表する。
走行中のデータからAIが事故の可能性を予測し、車両を自動で制御することを目指す。
開発したシステムは外部の自動車メーカーにも提供する計画だ。
システムは大量のデータを処理するため、NTTが研究を進める光技術を使った次世代通信規格「IOWN(アイオン)」を活用し、性能を高める。
NTTはアイオンの研究開発で、データの伝送能力を大きく伸ばすとともに、消費電力を抑えることを目指している。
自動運転システムに採用すれば安全性能が向上するとみている。
トヨタとNTTは2017年、インターネットに接続してさまざまなサービスを提供するコネクテッドカー(つながる車)の分野の技術開発で協業。
2020年には資本提携し、街全体をITでつなぐ次世代都市スマートシティーの事業推進で協力してきた。
最先端の自動運転技術開発の分野では米国や中国など世界の企業間での競争が激化している。
トヨタとNTTは業種を超えた連携による技術力向上で対抗したい考えだ。
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