国土交通省は2025年度から、鉄道の自動運転システムの開発を進める方針だ。
運転士不足で必要性が増す一方、地方鉄道の多くは経営が厳しく、独自開発が難しいのが理由。
多くの事業者に活用してもらうため、大規模な設備投資を必要とせず、低コストで導入できるシステムにしたい考えだ。
数年後の実用化を目指す。
運転士が不要な自動化レベル2・5のシステムを想定している。
先頭車両の運転台には係員が乗り込み、異常時の緊急停止や避難誘導などを担う。
車両の加減速、停止は自動化される。
コストを抑えるため、多くの事業者が導入済みの自動列車停止装置(ATS)を生かしたシステムにする方向だ。
そうすれば運転制御や位置検知機能を持つ自動列車運転装置を車両に追加するなど、少ない設備投資でレベル2・5の実現が期待できる。
鉄道の自動化レベルは「0」「1」「2」「2・5」「3」「4」の6段階。
レベル2・5はJR九州が今年3月から、香拒線(福岡県)で本格運用を始めた。
運転士や係員が無人のレベル4は「ゆりかもめ」(東京都)や「神戸新交通」 (兵庫県)のように人が立ち入りにくい高架上を走る路線で導入されている。
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