男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

湯豆腐風の椀盛

2014年03月10日 | だし・調味料・スープ類

レシピは豆腐とタラの椀盛二つと、タラの小鍋立てです。椀盛とは・・以下は辻嘉一著「あなたの
懐石」からの抜粋です。

椀盛は煮物とも言い、汁の多い煮物をたっぷりとお椀に盛った懐石料理の一品です。一重三菜
の一菜を占めるおかずで、腹ごしらえのための料理。それにふさわしい量と味わいが必要です。
普通の清し汁のような、汁のなかに中身がちらほら浮いているようなものではならず、中身は濃厚
なものと淡白なものをとり合わせ、これに色どりのための季節の青野菜と、吸い口を添えるのが
約束ごとです。

汁の仕立は、清し汁、薄葛汁、葛あん、すっぽん汁、潮汁など色々ありますが、清し汁仕立てが
代表的で、味つけは塩と淡口醤油にして、あまり手が込んだ細工をせず、季節の材料を持ち味
に、素直な料理にします。盛りつけは、予め椀に湯を張って温めておき、湯を捨てて布巾で水分
を拭きとって中身を据え、青野菜を盛り添えて熱々の汁をたっぷりと張り、季節感をだすために
必ず吸い口をあしらいます。「あなたの懐石・・72‐73P」より

椀盛は、蓋つきのお椀に汁と椀種が入っていますが吸い物ではなく煮もの・・とあります。椀盛は
ご飯のおかずなので、大振りなお椀をつかい、具沢山にします。これに対し、吸い物は酒の菜の
扱いで、箸洗い=小吸物は、料理と料理の間の口直しの位置づけと言います。

「日本料理の贅沢」の著者、神田裕行さんは次のように書いています。僕はお椀は日本料理の華
であり、象徴的なものであり、料理人の才覚を表すものだと思っています。ですから、椀ダネ=具
材は、事実と知識と見識の集大成だと思うのです。「日本料理の贅沢・・72‐73Pより」

「椀盛」と難しく考えず、日ごろ、おうちで作る吸い物と煮物を合わせたものと思えば取りつき易い
と思います。レシピは、素人の真似事ですが、家庭でも椀盛として楽しみたいと作ってみました。
どうぞ、お試しください。


奴に切った豆腐を主材に、生ワカメとおぼろ昆布を加え、茹でた菜の花をのせ春の雰囲気を
たのしむ椀盛にしました。おぼろ昆布のほかは持ち味が淡泊なので、濃い目の出汁にひたし、
下味をつけてお椀に盛ります。主材の豆腐選びと出汁作りにこだわりたいお椀です。

材 料
とうふ 1/2丁 160g
おぼろ昆布 一つまみ 6g
ワカメ 一つまみ 20g
菜の花 4本 30g
ゆず 少々

調味料
昆布浸け出汁 2カップ半 450cc
削り鰹 一つかみ 10g
塩 小さじ 1/2 2g
淡口醤油 小さじ 1/3 1.3cc
日本酒 大さじ 2 20cc

作り方
出汁をつくる
昆布の浸け出汁を温め、沸き立つ直前に削りかつおを加える。
フツフツしたら火からおろし、かつおが落ち着くのを待って、
ザルで漉したあと、さらにペーパーを使って漉します。
出汁に味をつける
漉した出汁を鍋にとり、塩を加えて中火にかけ、煮立ったら淡口を
加えたあと日本酒をいれ、吸い加減よりやや濃い目にする・・
・・普通は吸い加減にするが、豆腐から出る水分で出汁が薄まる
のを計算に入れ、少し濃い目にする・・
生ワカメと菜の花に下味をつける
生ワカメを適当な大きさに切り、適量の出汁で煮ておく。
菜の花は、塩一つまみ入れた湯で茹で、出汁に浸しておく。
豆腐を温めてお椀に盛る
奴に切った豆腐を出汁に加えて中火で温める。
沸騰させないで4~5分・・豆腐が十分温まったらお椀の中心に
豆腐を移して菜の花をのせ、ワカメとおぼろ昆布を両脇にそえる。
刻んだ柚子皮をのせ、熱い出汁を張ってできあがり。
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五目豆・・にしん入り

2014年03月09日 | 豆類・とうふ類
ニシン豆に根菜を加えて煮た当座煮です。佃煮ほど醤油辛くない薄味なのでそこそこの量が
食べられる・・レシピの量は、二人が3~4回で食べ切ってしまう量です。こういう煮物は、多めに
つくるより、少なめに度々つくる方が味が新鮮でおいしい・・簡単にできる「当座煮」です。

材 料
大豆水煮 1パック 170g
身欠きニシン 2枚 60g ・・水に1時間ほど浸しておく
ニンジン 1/2本 80g ・・皮むきして2㎝角に切る
こんにゃく 1/2丁 120g ・・2㎝角に切り茹でておく
ごぼう 1/2本 80g ・・皮つきのまま1,5㎝の乱切り
板昆布 10×5㎝ ・・出汁がら昆布で良い・・1.5センチ角に切る

調味料
さとう 大さじ 2 20g
濃口醤油 大さじ 2 20cc
鰹まる 大さじ 1 10cc
みりん 大さじ 1 10cc
日本酒 大さじ 2 20cc
水 1カップ 180cc

作り方
水に戻した身欠きニシンをきれいに掃除して、肩口から1㎝巾に切る。
・・ソフトニシンの時は骨の部分をすきとり1㎝巾に切る・・

日本酒、鰹まる、水、ニシンを中火にかけて煮る。
ニシンに火が通ったら、用意の具材を加えて煮る。
・・水煮大豆は煮汁も一緒に煮る・・
具材が煮えてきたらさとう、みりん、醤油を加え落とし蓋をして弱火に
落とし、水気がなくなったら出来あがり。
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にしん豆

2014年03月08日 | 豆類・とうふ類
身欠きニシンと大豆の煮物です。近くのショッピングセンター「つかしん」の食品コーナーに身欠き
ニシンのパックが並んでいました。うろこのないきれいなニシンは見ただけでほしくなりました。
出汁ガラ昆布とニシンで「ニシン昆布」を炊いてみたい思いがあり、とりあえず1箱をゲットします。
身欠きニシンは、どういうわけか昔から木箱入りです。持ち帰って木箱の裏を見ると原産はロシア
・値段は498円・とあります。その日はとりあえず冷蔵庫へ保管しました。

箱入りニシンを取り出すと、中身は1枚30gほどの片身が6枚でした。うろこ1枚ないきれいなニシン
ですが、1枚83円ほど・・他の塩干魚と比べると高い値段です。ニシンが北日本の海から獲れなく
なって久しい・・かつては、漁獲したニシンを肥料用のニシン粕、身欠きニシン、干し数の子などに
加工され、一部は生食用として販売されました。漁獲量が減るにつれ身欠きニシンやソフトニシン
など、ニシンのすべてが高価な食材になりました。

日本のニシン漁の盛期はどうやら大正時代までのようです。それまでは、沖合にニシンの大群が
来ると、産卵期にはオスの精液で海面が白くなったといいます。記録では昭和32年(’57年)には
北海道沿岸のニシン漁も幕を下ろしました。今ではニシン漁よもう一度・・の願いをこめて、ニシン
の卵を孵化し、放流していると言います(ニシン漁の歴史より)。

身欠きニシンは、生のニシンを開いて内臓と魚卵=カズノコ・白子などを取りだしたあと、頭と中骨
をとって寒風にさらした干魚です。米のとぎ汁に2~3日浸けこんでから調理します。うろこや血の
かたまりなどがくっついていて、取り除きにテマがかかりますが、この日のニシンはきれいでした。

身欠きニシンを上手に取り入れたのは京都です。ニシンの甘露煮、ニシンそば、ニシン豆などが
一例です。レシピは、その「ニシン豆」を手造りしたもの・・老舗の味には及びませんが、自作した
ものと思えばそれなりにおいしい。買い求めた身欠きニシン2枚ずつで、ニシン豆と五目豆、ニシン
昆布を作りました。ニシンが好きな方にお奨めしたい当座煮の二品です。



ご飯のおかずに、お酒の肴にしてもおいしい煮豆です。身欠きニシンを水で戻して刻んだのと
水煮大豆と一緒に煮る・・一種の佃煮です。少人数ならレシピの量で十分ですが、多めに作り
置きしても日持ちします。身欠きニシンは奮発して、上等なものを用意してください。


材 料
大豆水煮 1パック 170g
身欠きニシン 2枚 60g ・・水に1時間ほど浸しておく
調味料
さとう 大さじ 3 30g
淡口 大さじ 2 20cc
鰹まる 大さじ 1 10cc
みりん 大さじ 1 10cc
日本酒 大さじ 2 20cc
水 1カップ 180cc

作り方
水に戻した身欠きニシンをきれいに掃除して、肩口から
薄くそぎ切りする。

調味料を水と一緒に火にかけて煮る。
そぎ切りしたニシンを、鍋に入れて煮る。
・・調味料の煮始めから一緒に煮てもよい・・

ニシンに火が通ったら水煮大豆を加える。
中火より弱い火で煮込み、煮汁が少なく
なったら出来あがり。











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春巻きをつくる・・豚肉と野菜入り

2014年03月01日 | 肉類・たまご
レシピは前作の「えび春巻き」のエビを豚肉にかえたものです。春巻きの具材といえばエビと
豚肉を良く使うので、この二つを具材にしました。春巻きはおいしい料理ですがカロリーが高い
のが難点です。具材を油炒めした上で、さらに油で揚げる・・摂取熱量は増えざるを得ません。


材 料
春巻きの皮 大 5枚
薄切り豚肉 100g ・・1㎝巾に切り、酒少々とあじ塩で下味をつける
筍・水煮 1/4パック 50g ・・細切り筍・・横二つに切る
干し椎茸 2枚 20g ・・ぬるま湯でもどしたもの・・細切りする
青ネギ 6本 30g ・・2cmにざく切り
ニラ 1/3把 20g ・・3cmに刻む
調味料
小麦粉 少々 ・・水溶きして、春巻きの皮を包むとき使う
水 少々
塩・胡椒 少々
天ぷら油 適宜

作り方
具材を炒める
小さじ1のゴマ油を熱し、下味をつけた豚肉を炒める。
次に、筍と椎茸を炒め、塩胡椒を振る。
ネギを加え、しんなりしてからニラを加える。

春巻きの皮に具材を包む
具材を5等分し、春巻きの皮の中央におく。
水溶きした小麦粉を四辺に塗り、具材を包む。

春巻きを揚げる
160度の天ぷら油で、春巻きを揚げる。
油温が低いので7~8分経ったら一旦引き揚げて、
温度を170~180度にして、二度揚げする。
きつね色になったらスノコにとる。

真ん中から二つに切って器に盛る
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