ポトフ=pot-au-feuと書きフランス語で「火にかけた鍋」を意味します。読み方はポトフが一般的
ですが、スペル通りにポットフー或はポトフーとも称されます。作り方は大ぶりに切った肉類=
牛・ブタ・鶏・腸詰類と、野菜=人参・玉ねぎ・カブ・セロリなどを一緒に煮込んだ料理です。
味付けは、少しの塩と好みのハーブ・スパイスだけです。時間かけて煮込んだ、塩分少な目で
野菜たっぷりの健康志向の料理です。
これに似た料理に「ポテ」というフランスの煮込み料理があるという・・ポトフに似ていますが、
ポトフは牛肉がベース、ポテは豚肉主体でこれにキャベツが入るのが約束と言います。ドイツ
の家庭料理に「アイントプフ」という煮込み料理があります。ドイツソーセージにジャガイモ、玉
ねぎ、ニンジン、レンズ豆などを、トマトとコンソメで煮込んだ、日本でいえば味噌汁のような
家庭料理と言います(Wikipedia「ポトフ」、「ポテ」、「アイントプフ」より)。
ポトフを食べるときは、煮汁と具材を別々のお皿に分け、煮汁はスープのようにしてパンと一緒
に、具材は主食として食べるのが習わしと言います。一つ鍋で作った料理を二つの料理にする
・・時間と燃料のムダがない・・しかも煮物の茹でこぼしがないので、食品成分のロスがない・・
合理的な料理です。頭の良い人が考えた料理でしょう。
レシピの和風ポトフはブタのスペアリブがベースです。上記の仕分けから言えば「和風のポテ」
になります。酒粕仕立ては更に和風なので、具材も和風に里芋とごぼうを加えました。この時
ハーブを使わず、ごぼうの香りのスープにしましたが、違和感なくおいしいスープになりました。
二つとも、お年を召した方にも喜ばれる和洋折衷のポトフです。ポトフは口に美味しい、胃に
やさしい作るに手間要らずの健康料理・・色んな具材を取り入れて楽しんでほしいと思います。
ポトフは元はフランスの料理です。大きめに切った野菜と肉などを煮込んで作る・・おでんに似た
煮込み料理です。本場では具材とスープを別々にして食べるようですが、おでんのようにスープと
たべています。フランスの料理書にはおでんのことを「フランス風のポトフ」と解説しているそうです。
材 料
だいこん 10㎝ 150g ・・皮むきして2㎝厚さにして半月に切る
にんじん 10㎝ 100g ・・皮むきして1㎝厚さにの筒切り
さと芋 1こ 80g ・・皮剥きして3つに切る
ブロッコリー 1本 60g ・・一口大に切り分ける
豚スペアリブ 2本 80g
調味料
スープの素 1こ 5g
淡口 少々
水 3カップ 540cc
作り方
豚スペアリブと分量の水を鍋に入れて火にかける。
火力は中火・・・途中でダイコンとにんじんを加える。
沸騰したらスープの素を入れ、弱火にして20分煮る。
里芋をたっぷりの湯に、塩一つまみ入れて茹でる。
始めは強火・・あと中火で14~20分。くしで刺して
スッと通ったら茹であがり。
さと芋をだいこんの鍋に入れ、弱火で10分煮含める。
ブロッコリーを塩茹でする。
大ぶりの器を温め、煮汁ごと移して食卓へ・・
ブロッコリーを添える。
薄味なので、アクセントが欲しいときは溶きからしか
粒マスタードを添えて食べる。