個展の案内状ができあがり、その配布のことばかりに気を取られがちになるのだが、デザイン事務所を紹介して頂いた人のことをすっかり忘れていた。行きつけのハニービーンズで紹介者を紹介してもらい、はがきの作成をしたのだが、その紹介者へのご挨拶もまだだった。今日は、その紹介者を訪ね、お礼かたがた、できあがった案内はがきの配布も100枚ほどお願いしてきた。
人から人へ話をリレーしてもらいながら、事を進めているので、どうしても仲介者への意識が薄くなってしまう。今回の場合も、お目にかかったことのない方で、いきなり訪ねていって認識して頂けるだろうかと不安だった。
お宅のインターホンを押して、こう名乗った。
「ハニービーンズさんのご紹介で、樋口事務所の○○さんをご紹介いただいた熊本と申します。」
すると
「あ、はいはい、今うかがいます。」
で、ドアが開く。
「あの、陶芸やられるかたですよね。」
幸いにも不安は杞憂に終わり、まずは「お礼かたがたご挨拶」ということで土佐の黒砂糖を差し上げる。そして忘れてはいけない名刺。一通り「お礼とご挨拶」が終わったところで、案内状を配布していだくことの「お願い」。何枚でも配布していただけるとのことだったが、100枚お願いした。
今回は仲介者の数がおひとりだったので、当初のお願いから今日のご挨拶というところまで比較的短時間で済んだからよかったものの、これが間の抜けたようなタイミングになってしまったら、仲介者本人だけでなく、その仲介者を紹介していただいた人や、その仲介者から紹介された人にまで、迷惑や不愉快を振りまくことになってしまう。今回の個展にまつわる反省点のひとつだ。
ところで、案内状を配って回るときに、先週到着した土佐の黒砂糖も一緒に配っている。これは9月15日のブログで書いている高知県大方町(現:黒潮町)で江戸時代と変らぬ製法で作られている黒砂糖だ。高知県に行けば道の駅などで販売されているのだろうが、さすがにそこに出かけていって買ってくるわけにもいかないので、半釜分購入して送って頂いた。販売者は黒潮町。役所自ら特産品の販売をしているのである。パッケージのデザインは梅原真。開封せずにそのまま眺めていたいような姿だ。
今まで手土産というものに関心を払ったことが無かったのだが、人様に差し上げるからには、喜んで頂けなければ差し上げた意味が無い。粗末なものでもいけないし、相手に気を遣わせるようなものでもいけない。無造作に粗末な土産を選ぶ人が少なくないように感じているのだが、土産物のセンスというのは人となりを判断する大きな材料だ。勿論、価値観もライフスタイルも各自各様なので、誰にでも喜んでもらえるようなものというのは無い。それでもあれこれ考えて、なんとか3割くらいの打率にはしたいものである。3割という数字に然したる根拠はないのだが、自分が何かを頂いて心底嬉しい思いをした経験があまりないので、感覚として野球の打率に近いものがあるのではないかと思っただけだ。
今回登場の黒砂糖だが、いまのところなかなか重宝だ。大きさといい、重さといい、程よい存在感があり、食べ方を心得ている人にとっては、それなりの品揃えのある店にいかないと手に入りにくいものでもあるので、そこそこのインパクトがあるように思う。また、そうした受け取る側の反応の違いを観察させて頂くのも楽しい。それになによりも、私のほうはお願い事をする立場なので、手ぶらで出かけるわけにはいかない。かといって、それほど無理難題でもないので、大袈裟なものでも妙だろう。わかっていただける方にだけわかって頂ければ、それでいいと思っている。これまでのところ、好反応を期待した人からは、期待通りの反応が得られているので、私もたいへん嬉しく思っている。
今日現在、案内はがき284通の配布を完了した。
人から人へ話をリレーしてもらいながら、事を進めているので、どうしても仲介者への意識が薄くなってしまう。今回の場合も、お目にかかったことのない方で、いきなり訪ねていって認識して頂けるだろうかと不安だった。
お宅のインターホンを押して、こう名乗った。
「ハニービーンズさんのご紹介で、樋口事務所の○○さんをご紹介いただいた熊本と申します。」
すると
「あ、はいはい、今うかがいます。」
で、ドアが開く。
「あの、陶芸やられるかたですよね。」
幸いにも不安は杞憂に終わり、まずは「お礼かたがたご挨拶」ということで土佐の黒砂糖を差し上げる。そして忘れてはいけない名刺。一通り「お礼とご挨拶」が終わったところで、案内状を配布していだくことの「お願い」。何枚でも配布していただけるとのことだったが、100枚お願いした。
今回は仲介者の数がおひとりだったので、当初のお願いから今日のご挨拶というところまで比較的短時間で済んだからよかったものの、これが間の抜けたようなタイミングになってしまったら、仲介者本人だけでなく、その仲介者を紹介していただいた人や、その仲介者から紹介された人にまで、迷惑や不愉快を振りまくことになってしまう。今回の個展にまつわる反省点のひとつだ。
ところで、案内状を配って回るときに、先週到着した土佐の黒砂糖も一緒に配っている。これは9月15日のブログで書いている高知県大方町(現:黒潮町)で江戸時代と変らぬ製法で作られている黒砂糖だ。高知県に行けば道の駅などで販売されているのだろうが、さすがにそこに出かけていって買ってくるわけにもいかないので、半釜分購入して送って頂いた。販売者は黒潮町。役所自ら特産品の販売をしているのである。パッケージのデザインは梅原真。開封せずにそのまま眺めていたいような姿だ。
今まで手土産というものに関心を払ったことが無かったのだが、人様に差し上げるからには、喜んで頂けなければ差し上げた意味が無い。粗末なものでもいけないし、相手に気を遣わせるようなものでもいけない。無造作に粗末な土産を選ぶ人が少なくないように感じているのだが、土産物のセンスというのは人となりを判断する大きな材料だ。勿論、価値観もライフスタイルも各自各様なので、誰にでも喜んでもらえるようなものというのは無い。それでもあれこれ考えて、なんとか3割くらいの打率にはしたいものである。3割という数字に然したる根拠はないのだが、自分が何かを頂いて心底嬉しい思いをした経験があまりないので、感覚として野球の打率に近いものがあるのではないかと思っただけだ。
今回登場の黒砂糖だが、いまのところなかなか重宝だ。大きさといい、重さといい、程よい存在感があり、食べ方を心得ている人にとっては、それなりの品揃えのある店にいかないと手に入りにくいものでもあるので、そこそこのインパクトがあるように思う。また、そうした受け取る側の反応の違いを観察させて頂くのも楽しい。それになによりも、私のほうはお願い事をする立場なので、手ぶらで出かけるわけにはいかない。かといって、それほど無理難題でもないので、大袈裟なものでも妙だろう。わかっていただける方にだけわかって頂ければ、それでいいと思っている。これまでのところ、好反応を期待した人からは、期待通りの反応が得られているので、私もたいへん嬉しく思っている。
今日現在、案内はがき284通の配布を完了した。