12月も中旬に入ったが、街が静かなのが不気味に感じられる。日頃、終電で帰宅しているのだが、11月の最終週に、それまでより少し乗客が増えたような感じがしたものの、長くは続かなかった。昨日は、白金高輪のキフキフで昼食を頂いた後、新橋に出て汐留ミュージアムに寄り、そこから銀座の街を歩いて、途中gggとHOUSE OF SHISEIDOに寄りながら、東京駅まで歩いた。年末といえば、なんとなく、たいして用も無いのに無闇に無意味な買い物をしてみる、というような雰囲気がかつてはあったように記憶しているのだが、総じて普段の週末と然して変わらない印象だ。例外としては伊東屋のクリスマスカード売り場が混雑しているくらいのものだ。
年末とは関係ないだろうが、汐留ミュージアムがあるパナソニック電工のビルのショールームは賑やかだった。このところ不動産市場は回復の兆しが出ているらしいが、その兆しを裏付けるような風景だった。ショールームのほうで何か成約したりするとミュージアムの招待券がもらえるらしく、ミュージアムのほうにはそれらしい人達の姿があった。
一時、鳴りを潜めていた投資用マンションの勧誘も今年に入ってからは活発になっているように感じられる。勧誘の電話を受けた人の9割程度の人は「興味ありません」とすぐに電話を切ってしまうのだそうだが、私の場合は手が空いているときなら話を聴くように心がけている。勧誘しようとする側にしてみれば、商売につながる可能性のある数少ない相手だと錯覚して、あれこれといろいろ話をしてくれるので、私としては様々な意味で勉強になり、たいへんありがたいことである。
11月26日に国土交通省が発表した10月1日時点での全国主要都市地価動向(「主要都市の高度利用地地価動向報告」)では住宅地を中心に下げ止まり傾向が鮮明になっている。最近、実家の近くに竣工した大型マンションも抽選に当選しないと契約できないほどの売れ行きだったそうだ。
身近では整理解雇に遭ったとか、勤務先が解散することになった、というような話もあるので、景気が持ち直している実感は無いのだが、一昨年から昨年にかけての危機的な状況は少しだけ遠のいたのかもしれない。先日乗ったタクシーの運転手さんも9月あたりから数字が上がり始めていると言っていた。タクシーは無闇に流したりはせず、運転手の思考や経験によって、ある程度営業エリアを絞っているので、どのエリア、どの客層でも活発になっているわけではないだろうが、世の中の動きに、ようやく薄日が差してきたような観が感じられるようになった。
若い頃なら世の中の動きが良い方に向かえば、個人的状況も連動したのだが、私くらいの年齢になると、少しくらい景気が持ち直したところで、崖っぷちに立っていることに何の変化もない。それでも今年はこれまでになく濃密な一年だったと感じているのだが、そこからひとつでもふたつでも新たな展開ができるように心がけないと明日が無い。加齢とともに切羽詰るのは、ある程度は仕方の無いことなのだが、これほどスリリングな日々を送ることになるとは、若い頃には想像もしていなかった。人生というのは面白いものだ。
年末とは関係ないだろうが、汐留ミュージアムがあるパナソニック電工のビルのショールームは賑やかだった。このところ不動産市場は回復の兆しが出ているらしいが、その兆しを裏付けるような風景だった。ショールームのほうで何か成約したりするとミュージアムの招待券がもらえるらしく、ミュージアムのほうにはそれらしい人達の姿があった。
一時、鳴りを潜めていた投資用マンションの勧誘も今年に入ってからは活発になっているように感じられる。勧誘の電話を受けた人の9割程度の人は「興味ありません」とすぐに電話を切ってしまうのだそうだが、私の場合は手が空いているときなら話を聴くように心がけている。勧誘しようとする側にしてみれば、商売につながる可能性のある数少ない相手だと錯覚して、あれこれといろいろ話をしてくれるので、私としては様々な意味で勉強になり、たいへんありがたいことである。
11月26日に国土交通省が発表した10月1日時点での全国主要都市地価動向(「主要都市の高度利用地地価動向報告」)では住宅地を中心に下げ止まり傾向が鮮明になっている。最近、実家の近くに竣工した大型マンションも抽選に当選しないと契約できないほどの売れ行きだったそうだ。
身近では整理解雇に遭ったとか、勤務先が解散することになった、というような話もあるので、景気が持ち直している実感は無いのだが、一昨年から昨年にかけての危機的な状況は少しだけ遠のいたのかもしれない。先日乗ったタクシーの運転手さんも9月あたりから数字が上がり始めていると言っていた。タクシーは無闇に流したりはせず、運転手の思考や経験によって、ある程度営業エリアを絞っているので、どのエリア、どの客層でも活発になっているわけではないだろうが、世の中の動きに、ようやく薄日が差してきたような観が感じられるようになった。
若い頃なら世の中の動きが良い方に向かえば、個人的状況も連動したのだが、私くらいの年齢になると、少しくらい景気が持ち直したところで、崖っぷちに立っていることに何の変化もない。それでも今年はこれまでになく濃密な一年だったと感じているのだが、そこからひとつでもふたつでも新たな展開ができるように心がけないと明日が無い。加齢とともに切羽詰るのは、ある程度は仕方の無いことなのだが、これほどスリリングな日々を送ることになるとは、若い頃には想像もしていなかった。人生というのは面白いものだ。