雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

オリオン大星雲 多段階露光でクローズアップ

2017年12月18日 | 天体写真(星雲・星団)
新月期なのですが 12月に入ってから星が顔を出してくれません。
雪国越後につき あきらめるしかありません。

幸い、まだ11月に撮った未処理の画像が残っていました。
先月27日夜に撮った上弦の月の記事はすでにブログ掲載済みですが → こちら
月が沈んでから撮った超おなじみの オリオン大星雲 です。
今回はやや長焦点(f1278mm)で多段階露光をやってみました。

オリオン大星雲 ( オリオン座 )
(  画像クリックで 元画像の25%まで拡大表示できます  )
( 画像下端に静止衛星が線となって写り込んでいます )
撮影DATA : 2017/11/28am 01:12’~  Vixen VC200L+ レデューサー(合成f=1,278mm F6.4 )
露出 20・5・1・20秒 X 各枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+8℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7

オリオン大星雲は肉眼でもみる事のできる明るい星雲ですが、
この星雲を光らせている トラベジウム(4重星)周辺が特に明るく、
淡い星雲周辺部を出そうと長時間露光を行うと真っ白になってしまいます。
それを防ぐための多段階露光ですが、今回は4段階露光で
最長20分、最短20秒 と60倍もの差をつけてみました。

処理後の上の画像を見るとその効果はでているのですが、
まだ星雲中心部が明るすぎてトラペジウムが埋もれてしまいます。
そこで以前にもやったことのある処理を試してみました。

高輝度レベルを圧縮する「デジタル現像」を20分露光の画像で2度やったものです。
手順としては あらかじめ「デジタル現像」を行った20分露光の画像と
他の露光時間の画像をコンポジット(重ね合わせ)、
コンポジット画像の処理でもう一度「デジタル現像」をかけるというものです。

トラペジウムが見たいからこんな厄介なことをやっているわけではありません。
トラペジウムが見たいなら数秒間の露光時間で撮ればいいだけです。
今回の20秒露光の画像だけで処理したものです。 
星雲中心部をトリミングしています ( 矢印の先が トラペジウム )

上の画像でも明るい星の十字の線に斜めの線が加わっています。
この線が何かは?、下の撮影中風景(おりおんショット)を見るとわかります。
わかりましたか?
わからない人のために もう一枚 おりおんショット

ヒント・・ 自宅撮りでの悩みのひとつ・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒント・・ 「バーティノフマスク」 を使っている人はわかる?

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今年はもう撮れなそうです。
撮れないと画像ストックは あと一回分しかありません。

先生方への授業支援サイトに 「そら(宇宙)のかるた」 が紹介されました

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コメント (4)
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