雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

上弦の月をまじめに撮ってやろうと・・(その2夜)

2017年12月01日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
27日夜は移動性高気圧の通過で一晩中晴れる予報だったのですが
上弦の月がおじゃま虫で真夜中まで沈みません。
そこでたまには まじめに月を撮ろうと・・ ( 前回記事 を参照 願います )
結局ひどいシィーング(大気のゆれによる見え具合)
半日もかけて準備した動画モザイク撮影を断念しました。

準備していた動画モザイクのマッピングは無駄になったのですが、
その翌日も月が見れるという予報で 再チャレンジしました。

月齢 9.6
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大表示します )
これは動画撮影に先立って撮った静止画による画像です
撮影DATA: 2017/11/ 28 20:25’~  Vixen VC200L+canon2.0x(合成f=3,600mm F16 )
露出 1/60秒 x16枚 x4モザイク ISO 640 Cooled60D(冷却オフ) タカハシ EM-200 Temma2M AviStackでコンポジット
前日とちがって 雲もなく月も明るくて期待したのですが、
ピント合わせのためライブビュー画像を見てがっかり。
前夜よりはましなものの、拡大して動画撮影するには月面の揺れが大きい。
それでもこの夜の動画用マッピングを作成していたので
その効果だけでも検証する事にしました。

どの程度のシィーングだったのか、
10月31日に動画撮影した1フレームと比較したものです。
動画撮影用カメラにはオートガイド用のTOUPTEC GCMOC1200KMAを使用
構図も異なりますが拡大してみるとその差は歴然です。
そんな訳で動画モザイクの成果はあきらめて、マッピングの効果を検証してみました。
左が作成したモザイク撮影用マッピングで、右は動画撮影した画像をつないだものです

まだつなぎ部分のズレや重複部分(つなぐためののりしろの不均一がありますが、
感でやっていた以前に比べれば格段に改善しました。
今回モザイクのズレが発生した原因としては
ステラナビの月面画像に加えて、揺れが大きくモニター画像も見にくかった
マッピング画像の写野枠が斜めで、モニター画像と照合しにくかった
( 次回は写野枠が水平になるよう作成 します)

ほかにも今回の検証でわかったことが・・
月面が大きく揺れているときは 動画撮影では無く 静止画で
( または撮るのをやめる
通常は驚異的な解像度アップとなる動画処理も今回は効果なしでした。
左が静止画を処理した月の全体画像から切り出したもの、右が動画処理(1分間)画像

シィーングの良かった10月31日に動画撮影した画像は → こちら

動画撮影を行っているときに、月が電線群を通過だったのも影響あるかも?

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晴れるかどうかは予報でわかるのですが
シィーングの良し悪しはのぞいてみるまでわかりません。
冬は大気の乱れが大きいようで
月の撮影は来年 春まで待った方がよいかも。

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