人は2つのタイプに分かれる。
話でも何でも物事をややこしくする(考える)タイプと、簡単にするタイプがある。
日常会話の類では両者の違いはほとんど分からないが、会議などでははっきりする。
話をややこしくするタイプの人間はまず論点が明確でない。
しかも、話をしている間に論点がどんどん広がっていく。
そのうち当の本人も周囲の人も、そもそも何が問題だったのかさえ分からなくなってくる。
こうなると最悪である。
話をすればする程疲れ、消耗してくる。
さらに声でも大きければ、もう最悪を通り越して、その人の独壇場。
周囲はその人の発言に引きずられ、やがて収拾がつかなくなる。
最後にはまた日を改めて、なんてことになりかねない。
私の周囲にもこのタイプがいる。
1人は話がやたら長い。
話そのものが長いというより、言いたいことに行き着くまでが長いのだ。
どうかすると話が寄り道するから、そのうち何が言いたいのかさっぱり分からなくなる。
こういうタイプは話したいことを整理してから話せばいいのだが、それができないのだろう。
だから、文章を書かせても簡潔に書けない。
要点がまとまっていないから読みづらい。
レポートは枚数で勝負するというタイプである。
昔、夏目漱石が鎌倉で海水浴を楽しんでいる弟子の久米正雄と芥川龍之介に宛てた手紙がある。
その中で漱石は「今日は忙しいから葉書でなく手紙にしました」というようなことを書いている。
凡人の我々なら忙しいから葉書で書き、時間がある時はたっぷり書ける手紙だろう。
ところが逆に、漱石は忙しいから葉書を書けないと言っているのだ。
葉書は端書とも書くが、漱石にとっては端書どころか、葉書は文章のムダを省いて書く俳句のようなものである。
漱石の域にまでは達せなくとも、せめてその姿勢ぐらいは見習いたいものである。
物事をややこしくするタイプの人に共通しているのは自分中心の視点で、相手の視点がない。
ある時、セミナーとそれに続く懇親会を企画した時のことである。
受付はアルバイトを含め数人が担当することになった。
そういう場合の問題は参加者数と参加費のチェックである。
厳密にするのが一番だが、厳密さを追求するあまり受付業務が煩雑になることもある。
そうなれば煩雑すぎて逆にミスを誘いかねない。
だから作業は簡単な方がいい。
そうすればバイトでも十分対応できる。
つまり、考え方はまず業務を簡素にし、誰でも分かるようにすることである。
結局、物事をややこしくする人はいろんなものを詰め込み過ぎる。
省くことをあまり知らないようだ。
省く作業は物事に順番を付ける作業でもある。
絶対必要なことと、それ程必要でないことを分ける。
いますぐしなければいけないことと、後でもいいことを分ける。
このように順番を付ければ、難しく見えていたことも簡単に見えるし、事の本質が見えてくるものなのだが・・・。
話でも何でも物事をややこしくする(考える)タイプと、簡単にするタイプがある。
日常会話の類では両者の違いはほとんど分からないが、会議などでははっきりする。
話をややこしくするタイプの人間はまず論点が明確でない。
しかも、話をしている間に論点がどんどん広がっていく。
そのうち当の本人も周囲の人も、そもそも何が問題だったのかさえ分からなくなってくる。
こうなると最悪である。
話をすればする程疲れ、消耗してくる。
さらに声でも大きければ、もう最悪を通り越して、その人の独壇場。
周囲はその人の発言に引きずられ、やがて収拾がつかなくなる。
最後にはまた日を改めて、なんてことになりかねない。
私の周囲にもこのタイプがいる。
1人は話がやたら長い。
話そのものが長いというより、言いたいことに行き着くまでが長いのだ。
どうかすると話が寄り道するから、そのうち何が言いたいのかさっぱり分からなくなる。
こういうタイプは話したいことを整理してから話せばいいのだが、それができないのだろう。
だから、文章を書かせても簡潔に書けない。
要点がまとまっていないから読みづらい。
レポートは枚数で勝負するというタイプである。
昔、夏目漱石が鎌倉で海水浴を楽しんでいる弟子の久米正雄と芥川龍之介に宛てた手紙がある。
その中で漱石は「今日は忙しいから葉書でなく手紙にしました」というようなことを書いている。
凡人の我々なら忙しいから葉書で書き、時間がある時はたっぷり書ける手紙だろう。
ところが逆に、漱石は忙しいから葉書を書けないと言っているのだ。
葉書は端書とも書くが、漱石にとっては端書どころか、葉書は文章のムダを省いて書く俳句のようなものである。
漱石の域にまでは達せなくとも、せめてその姿勢ぐらいは見習いたいものである。
物事をややこしくするタイプの人に共通しているのは自分中心の視点で、相手の視点がない。
ある時、セミナーとそれに続く懇親会を企画した時のことである。
受付はアルバイトを含め数人が担当することになった。
そういう場合の問題は参加者数と参加費のチェックである。
厳密にするのが一番だが、厳密さを追求するあまり受付業務が煩雑になることもある。
そうなれば煩雑すぎて逆にミスを誘いかねない。
だから作業は簡単な方がいい。
そうすればバイトでも十分対応できる。
つまり、考え方はまず業務を簡素にし、誰でも分かるようにすることである。
結局、物事をややこしくする人はいろんなものを詰め込み過ぎる。
省くことをあまり知らないようだ。
省く作業は物事に順番を付ける作業でもある。
絶対必要なことと、それ程必要でないことを分ける。
いますぐしなければいけないことと、後でもいいことを分ける。
このように順番を付ければ、難しく見えていたことも簡単に見えるし、事の本質が見えてくるものなのだが・・・。