栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

日本語を上達しよう。

2007-03-08 09:36:45 | 視点
 小説家の誰かの文章が参考になると思っている人が多いが、これは逆だ。
小説家=正しい文章、きれいな文章ではない。むしろ悪文に類する人が多く、そんな人の文章は参考にならない。といっても、その人の小説の価値を否定するものではないので誤解のないように。
 悪文家を挙げるのは問題があるが、美文家は有島武郎が広く知られているし、山本周五郎の文章は無駄を省いた、きれいな文章であり、私が好きな作家でもある。総じて最近の作家の文章は無駄が多すぎる。説明しすぎるのだ。

 それはさておき、文章技術が上達する参考書を一冊挙げろといわれれば、本多勝一氏の「日本語の作文技術」(朝日文庫)を即座に薦める。これほど見事に文法を解説し、文章の作法を示した本はないだろう。

 最近目障りなのはマルを妙なところに付ける文章がやたら多いことだ。
マルは文章の最後に付けるものなのに、「」の前にマルを付けている文章を最近よく見かけるが、この箇所にマルは要らない。

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日本語の作文技術

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