それではなぜ、富士モータースは会社を売却したのか。それもライバル関係にあったヤナセグループに。
ここでちょっとヤナセグループの歴史を振り返ってみよう。
かつて輸入車といえばヤナセといわれるほど同社は長年に渡って輸入車市場に君臨してきた。それを可能にしたのは同社が輸入代理権(インポート権)を握っていたからである。
2000年に入るとヤナセは反転攻勢に打って出、輸入代理権を取り上げられたメーカーと次々にディーラー契約を結びだす。
なかでも周囲を驚かせたのは2003年2月、それまでの仇敵BMWと手を結び、100%子会社のヤナセ・バイエルン・モーターズを設立してBMW車の販売を始めたことだった。
それにしても、なぜ富士モータースは突然とも見える身売りをしたのか。
実際、今回のM&Aの話は非常に極秘裏に進められ(まあ、M&Aの話が大っぴらに進められることはあまりないが)、富士モータースの社員でさえ当日まで知らされてなかったほどで、「売れ行きのいいBMWを扱っている富士モータースがなぜ」という声は多かった。
しかし、同社をよく知る関係者の中には次のように話す者もいる。
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ここでちょっとヤナセグループの歴史を振り返ってみよう。
かつて輸入車といえばヤナセといわれるほど同社は長年に渡って輸入車市場に君臨してきた。それを可能にしたのは同社が輸入代理権(インポート権)を握っていたからである。
2000年に入るとヤナセは反転攻勢に打って出、輸入代理権を取り上げられたメーカーと次々にディーラー契約を結びだす。
なかでも周囲を驚かせたのは2003年2月、それまでの仇敵BMWと手を結び、100%子会社のヤナセ・バイエルン・モーターズを設立してBMW車の販売を始めたことだった。
それにしても、なぜ富士モータースは突然とも見える身売りをしたのか。
実際、今回のM&Aの話は非常に極秘裏に進められ(まあ、M&Aの話が大っぴらに進められることはあまりないが)、富士モータースの社員でさえ当日まで知らされてなかったほどで、「売れ行きのいいBMWを扱っている富士モータースがなぜ」という声は多かった。
しかし、同社をよく知る関係者の中には次のように話す者もいる。
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