栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

マイクロソフト不人気OS、Vistaを値下げ

2008-03-03 11:58:28 | 視点
 マイクロソフトがついにVistaの値下げに踏み切った。
重い、使いにくいなど、発売当初からVistaの評価は散々だった。
それでも発売後1年以上経過して、高速処理が可能なCPUやメモリーなどが出揃ってきたので、やたら図体が重いVistaでもなんとか動かせるようになったが、そういう環境で我慢を強いられているのは個人ユーザーだけで、企業ユーザーは相変わらずXPを使い続けている。

 それどころか各メーカーも直販サイトではXP搭載パソコンを売り続けているし、マイクロソフト自身がXP搭載パソコンを売ることを容認した。
このことはマイクロソフトにとって大きな後退だが、そうせざるを得ないほどVistaの評判は思わしくなかったということである。

 ところが、ここにきてマイクロソフトはさらに後退を余儀なくされた。
今月に予定しているVistaの更新ソフトセット「サービスパック1(SP1)」の配布に合わせて、Vista2種の値下げを発表したのだ。
 値下げするのはホーム・プレミアムとアルティメットで、いずれも20~48%の値下げになりそうだ。

 こうなると気になるのがVistaがMeの二の舞になりそうなことだ。
いまではWindowsMeの存在さえほとんど忘れ去られたが、発売後5年ほどの短命に終わったOSだ。
まあ、いまのままいけばVistaがMeの二の舞になることはほぼ避けられないだろう。
雑誌などではしきりに「いま買うならVista搭載パソコン」という特集をして、Vista搭載パソコンを売ろうとしているが、あれはパソコンメーカーからの広告出稿量を当てにしてのことで、ユーザーのことを考えているわけではない。

 もし、これからパソコンを買おうと考えているなら、まだまだ使えるXP搭載パソコンだろう。
ただ店頭で買おうとしてもXP搭載パソコンはほとんどないので、買うならやはりメーカーの直販サイトだろう。
第一、メーカーの直販サイトの方が安い。
大体10万円前後で15型ノートパソコンが買える。


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