栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

極楽浄土への道

2009-07-22 21:35:38 | 視点
 親鸞の教えに悪人正機説というのがある。
 細かい説明を省き、誤解を恐れずにいえば、親鸞が言う「善人なおもて成仏す。いわんや悪人おや」とは自らを善人と信じ、自らの愚かさに気付かない善人より、自らの愚かさに気付いている悪人の方が成仏する(死後仏になれる)ことが出来る、ということである。

 ソクラテスの言う己の愚かさを知れと似ているようだ。

 それにしても最近は己の愚かさに気付かない人間が増えた。
というより自分のこと、目先のことしか考えない人達が蔓延している。

 しかし、盛者必衰の理(ことわり)とはよく言ったもので、人生は必ず帳尻が合うようにできている。
株で儲けた人間がずっと儲け続けられるわけではなく、不当な形で利益を得ていればその罰は皆受けている。
 自分の思い通りにならないからと他人を殺傷した人間は、その後長い裁判にかけられ、獄に繋がれ、自分で自分の人生を自由にできなくなっている。


 仏は悪いことをした人間までも簡単に救っているわけではない。
宇宙は平等にできている。
必ず帳尻が合うようになっている。

この世は現世利益だけではない。
此岸より彼岸の世界の方がはるかに長い。
はるかに長い時間を極楽浄土で過ごすか、それとも地獄で煉獄の炎に焼かれて過ごすか。
同じ過ごすなら極楽浄土で過ごしたい。
そんな気にさせられる、この花を見ていれば。

 

政界再編の始まり

2009-07-22 18:18:36 | 視点
 ついに衆議院が解散され、選挙戦に突入した。

選挙期間は戦後最長の40日間。

真夏に長丁場の選挙運動は候補者にはきつい。

きついのは体力だけではなく、資金面もそうだろう。

特に新人候補者は昨秋から選挙運動を続けているから、内実は青息吐息に違いない。

そういうことを考えると投開票が40日後の8月30日というのは酷だ。

金持ち麻生首相にはそういう人達の懐具合も分からないのだろうが。

 ところで今回の選挙、「政権交代」ばかりが声高に言われているが、実は選挙直後に政界再編が始まるに違いない。

それを狙っているのは平沼グループ、渡辺グループだけではなく、自民党内にも選挙後にそうした行動を起こそうとしている人達が結構いる。

恐らくは選挙後第一党になると思われる民主党内も政権奪取後に分裂行動を取る人達が結構いる。

早い話が鳩山党首と岡田幹事長の間にも不一致点は垣間見られる。

まあ、そのことはさておいて組織一般論で見ても、目的を達するまでは内部矛楯が表立たなくても、目的を達した瞬間から内部矛楯が吹き出す例は多い。

 さて、政権チェンジ後にどのような組み合わせが生まれるのだろう。

小沢一郎が描いている構想に公明党の取り込みがあるのはほぼ間違いないはず。

もう一つ間違いないのは、4年前、小泉純一郎氏が叫んだ「自民党をぶっ壊す」ということが、やっと今度の選挙後に行われるということだ。

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