栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

売り上げを大きく左右する「見せ方」

2009-07-25 16:16:02 | 視点
◆メーカーの視点だけでは売れない

 岡山県で地酒を呑んだ(正確に言えば「買った」)時のことだ。
昔ながらの酒屋の棚に並んでいる銘柄を見ながら、ある銘柄に惹かれた。その銘柄を仮に「献上酒」としておこう。

 銘柄名からしていわれがありそうだったので、「誰かに献上したからこの名前を付けたと思われるが、誰に献上したのか」と尋ねたところ、「銘柄名というだけです」と言う返事が酒屋から返ってきた。

 もちろん銘柄名なのは間違いないだろうが、わざわざ「献上酒」と付けているのだから、なんらかのいわれはあるだろう。

 少なくとも酒販専門店の酒屋としては「○○」ぐらいの説明はあるだろうと期待していただけに、ちょっとガッカリした。

 やむなく化粧箱をひっくり返し眺めてみたが、どこにも「献上酒」のいわれ書きはなく二重にガッカリした。

 まず専門店の勉強不足に。

次にメーカーの姿勢に。

これでは安く販売している店に客が流れるのは自然の理である。

メーカーも造って終わりではないはず。

◆呑み方の提案で、消費者を惹き付ける

 次は同じく岡山の地酒メーカーだが、全く対称的な例に遭った。

酒類売り場に揃えられた数多い日本酒の中で思わず手が伸びたのは「○○の純米酒」


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