栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

国難時にトップ交代は是か非か(2)~一歩後退二歩前進か、このまま後退か

2011-06-02 12:39:03 | 視点
一歩後退二歩前進か、このまま後退し続けるか

 国難時にトップを替えるべきではない、という議論は過去なんども繰り返された。

一致団結して事に当たらなければならない時に政局ではない、という意見は一見もっともに聞こえる。

 しかし、戦場で司令官が間違った指示を出したり、思い付き的な指示を突然出せば、1線で戦っている兵は戸惑うどころか、部隊が全滅する危険さえある。

 こういう場合は、司令官から指揮権を剥奪し、代わりに副官が指揮をとることが、上官の命令には絶対服従の軍隊でさえ認められている。もちろん、それには厳しい条件が課せられているが。

トップは常に最善の判断をスピーディーにしなければならない。

 この判断を間違えるトップに指揮権をいつまでも委ねていれば、近い将来、艦は沈むことになる。そうなることを防ぐためには、船長から指揮権を剥奪し、指揮官を替えるのが一番だ。

 ここで1歩後退しても2歩前進すれば、それは1歩後退ではなく1歩前進である。

問題は交代に要する時間をいかに少なくするかだ。

 権力に執着し、自己保身しか考えない人が組織のトップに君臨していると、部下はやがてやる気を失っていき、組織は早晩ダメになる。

 もう少しやらせてみようとトップ交代を先延ばしにすれば、それだけ打つ手が遅れ、結果的に時間的ロスは長くなる。


              (以下略)



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