栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

福岡、スーパーの棚から商品が消えた。

2016-01-27 20:46:45 | 視点
 1月24日、福岡市内は思わぬ降雪に見舞われ、翌月曜日、火曜日は朝の通勤時間帯は大渋滞。

福岡県内各地で水道管凍結による断水やスリップ事故が多発した。

当方はマンション住まいだが、午前中温水が使えない事態に見舞われた。

給湯器が屋外にあり、その部分のパイプが凍結したようだ。

一応凍結防止措置は取られているのだが、古くなってパイプが剥き出しになっている部分が一部あり、

そのせいで凍結したと思われる。それでも破裂しなくて済んだのは幸いだった。

なんといっても降雪や防寒に不慣れな地域。

車のチェーンなど装着したことがない人がほとんど。

私自身、チェーンを着けたことがあるのは30年程前に数回装着した記憶がある程度で、

もうこの10数年、チェーンを買うことすらしてなかった。

ただ、この数年、中国自動車道を走るようになり、突然、降雪、積雪に見舞われてから

タイヤチェーンの代わりに「オートソックス」という布製のタイヤすべり止めを買い、

冬場は常に車のトランクに入れている。

 まあ、そんな状況(寒さ対策が弱い地域)だから車のスリップ事故の多発は予想できたが

高速道路がチェーン規制走行もなく、一切通行止めになるのは予測させしなかった。

予測しなかったと言えばスーパーの棚から商品が消えたこともそうだ。

野菜類の高騰、品薄、欠品は予想し、買い物に行く前からその辺りの覚悟はしていたが、

野菜以外の商品までスーパーの棚から消えていたのには驚いた。

原因は物流ストップ。

高速道路が全面ストップしたため配送トラックも一般道路を走らざるを得ない。

そのため一般道は大大渋滞。

普段なら10分で行ける距離に1時間かかったという話も聞いた。

これでは少々早く家を出たぐらいでは会社に遅刻するのも当然だ。

棚から商品が消えれば、今度はある商品を買おうと考えるのが消費者心理。

それも数日分の買い溜めへと走る。

かくして商品はどんどん棚から消えることになる。

まあ今日あたりから交通事情も回復して行くし、降雪もなくなったので、スーパーの棚に

商品は戻ってくることだろうが、野菜の高値はしばらく続くだろう。



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